【試合戦評】オリックスの4番・ロメロ選手のサヨナラ弾で5時間を超える熱戦に終止符

パ・リーグ インサイト

2017.8.1(火) 00:00

「Bs夏の陣2017」の開催で、赤いユニホームで対福岡ソフトバンクとの3連戦に臨むオリックス。毎年恒例のイベントで特別な連戦となるだけに、3連勝で締めくくりたい。対する福岡ソフトバンクは、首位・楽天の背後にピタリとつけている。あと少しで首位再奪還となるだけに、今日は何としても勝利が欲しい。

オリックスの先発・ディクソン投手は、前回登板の埼玉西武戦で5回4失点と悔しい結果に終わった。持ち味の安定感を取り戻し、この試合からの巻き返しを図りたい。対する福岡ソフトバンクは石川投手がマウンドに上がる。前回登板の楽天戦で、勝ち星はつかなかったものの、6回1失点と好投。今日も同様の投球を見せて、チームの勝利に貢献できるか。

1回、2回はともに走者を出すも無得点に終わり、迎えた3回裏。先頭の9番・若月選手が安打で出塁すると、続く1番・吉田正選手が四球、2番・西野選手も犠打安打を決めて無死満塁に。ここで3番・中島選手が犠飛を放ち、オリックスが1点を先制する。4回裏には6番・T-岡田選手が高めの直球を振り抜くと、打球は右翼席上段に飛び込む20号ソロ。打った本人も納得の一撃で、オリックスがリードを2点のリードを奪う。

ここまで無得点に終わっていた福岡ソフトバンクであったが、5回表に反撃を開始。先頭の中村晃選手が安打で出塁すると、続く7番・上林選手が変化球をはじき返し、センター後方への適時三塁打。昨夜の試合でも決勝の本塁打を放った男が、今日もバットでチームに貢献する。

リードを広げたいオリックスが5回裏に再び攻勢を仕掛ける。2番・西野選手が内角高めの直球を振り抜くと、打球は右翼席まで届く1号ソロに。さらに、暴投と四死球で満塁とし、8番・安達選手が四球を選んで押し出し。一発と押し出し四球で4対1となり、オリックスがリードを3点に広げる。

9回表、ここまで要所での一打を欠いていた福岡ソフトバンク打線が黒木投手を捉える。先頭の柳田選手が安打で出塁すると、1死から6番・中村晃選手も安打で続き1,3塁の好機を迎える。ここで7番・上林選手が右前に適時打を放ち2点差に迫ると、9番・福田選手が放った打球は左前への2点適時打となり、同点。3点ビハインドで迎えた最終回に、福岡ソフトバンクが驚異の粘りを見せて試合を振り出しに戻す。

試合は延長戦に突入し、迎えた12回裏。1死から4番・ロメロ選手が相手守護神・サファテ投手の変化球を狙い打ちし、5時間を超える熱戦にピリオドを打つ劇的殊勲打。オリックスが4番の一振りで勝負を決め、8月は白星発進となった。

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