【試合戦評】9回2死から聖澤選手が値千金の逆転打。楽天が粘り勝ちで首位の座を死守

パ・リーグ インサイト

2017.7.30(日) 00:00

昨日の試合ではルーキー・山岡投手の7回2失点の好投と中盤の集中打で首位・楽天を相手にカード勝ち越しを決めたオリックス。同一カード3連勝が懸かった今日の先発マウンドに上がるのは西投手。前回の登板では9回裏にサヨナラ弾を浴び、悔しい敗戦となった。今日の試合で白星を挙げ、リベンジを果たせるかに注目だ。

対する楽天の先発は釜田投手。現在4試合連続でクオリティスタートを達成しており、その安定した投球で、現在3連敗中のチームに勝利をもたらしたい。

初回、西投手はいきなり1死1,2塁のピンチを背負うものの、2者連続三振を奪い、無失点で抑える立ち上がり。一方、釜田投手はオリックスの攻撃を3人で終わらせる。両投手ともに走者を塁に出したが、無失点で切り抜けた。

試合が動いたのは2回表。1死から7番・クルーズ選手が中堅フェンス直撃の二塁打を放ち、1死2塁の好機を演出。後続が打ち取られて2死2塁となるが、この場面で9番・嶋選手が右前適時打を決め、楽天が幸先よく先制に成功する。

先制を許したオリックスは直後の2回裏。先頭のロメロ選手の安打と続く中島選手の死球で無死1,2塁の好機を作ると、6番・マレーロ選手が中前適時打を放ち、すぐさま同点とする。さらに4回裏、先頭の中島選手が二塁打を放つと、続くマレーロ選手がバックスクリーン左に飛び込む7号2ラン。2点の勝ち越しに成功する。

しかし7回表、先頭のアマダー選手が西投手のスライダーを完璧に捉え、左翼席に飛び込む15号ソロ。試合終盤で楽天が1点差に迫った。

1点リードで迎えた9回表、新守護神・黒木投手で逃げ切りを図るオリックスだが、楽天が首位の意地を見せる。2死から9番・嶋選手、1番・茂木選手が四球を選んで好機を作ると、2番・聖澤選手が黒木投手の直球をはじき返し、左中間を真っ二つに破る値千金の2点適時二塁打。楽天が土壇場で逆転に成功する。

9回裏は福山投手が2死2塁のピンチを背負うも、持ち前のフィールディングで小谷野選手を投ゴロに打ち取り、楽天が4対3で緊迫した試合を制した。2位・福岡ソフトバンクが今日の試合も勝利したため、首位の座を守るためにも負けられない試合をものにしたことになる。茂木選手の復帰も手伝い、これで3連敗中だったチームも勢いを取り戻せるだろう。

一方、敗れたオリックスは、先発の西投手が140キロ中盤の直球と多彩な変化球を駆使し、7回を投げて被安打8、奪三振9、与四球1、失点2という粘りの投球を披露。打ってはマレーロ選手が3打数2安打、1本塁打、3打点と奮闘したものの、9回を任されたルーキー・黒木投手が踏ん張り切れず、同一カード3連勝とはならなかった。

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