【試合戦評】先発・武田投手は6回途中2失点で今季3勝目。今宮選手の2試合連発弾などで福岡ソフトバンクが空中戦を制す。

パ・リーグ インサイト

2017.7.30(日) 00:00

昨日は千賀投手が8回無失点の快投を見せ、福岡ソフトバンクが北海道日本ハムを4対0でシャットアウトした。福岡ソフトバンクは今日の試合も制して、首位・楽天の追撃に向けて弾みを付けたい。対する北海道日本ハムは、ここでカード成績を五分に戻したいところだ。

福岡ソフトバンクの先発は武田投手だ。前回登板の千葉ロッテ戦では、6回無失点の好投で勝利投手となっている。昨日の千賀投手に続く快投に期待したい。対する北海道日本ハムの先発は上原投手。今季初先発となった7月23日の埼玉西武戦では6三振を奪いながらも、5回途中4失点で敗戦投手。今日は安定した投球を見せ、初勝利を手にすることができるか。

試合は1回裏から早くも動きを見せる。2死から3番・松田選手と、4番・柳田選手が安打でつないで1,2塁といきなり好機を作ると、4番・デスパイネ選手が二遊間を破る先制適時打。中軸の連打で、福岡ソフトバンクが幸先よく1点を先取した。

2回裏にも、福岡ソフトバンクが加点する。先頭の川島選手が内角の直球を完璧に捉えると、左翼席中段に飛び込む4号ソロとなる。打った瞬間本人も確信する会心の一打で、福岡ソフトバンクが序盤からリードを2点に広げた。

福岡ソフトバンクの先発・武田投手は、3回表まで北海道日本ハム打線に1本の安打も許さない万全の立ち上がり。対する北海道日本ハムの上原投手も、2点を奪われたものの毎回のように三振を奪う粘りの投球を見せた。

4回表、ここまで無安打に抑え込まれていた北海道日本ハム打線が反撃を開始する。先頭の松本選手が低めの変化球を弾き返すと、打球は左翼テラスまで届く4号ソロに。この試合初の安打が、1点差に詰め寄る追撃弾となった。

再びリードを広げるべく、福岡ソフトバンクは5回裏に攻勢を仕掛ける。1死から1番・明石選手が右中間を深々と破る三塁打を放つと、続く今宮選手が左翼テラスまで届く2試合連続の8号2ラン。7月の月間打率が3割6分を超える絶好調男の一打で、福岡ソフトバンクが4対1とリードを3点に広げた。

しかし北海道日本ハム打線も意地を見せる。6回表、先頭の中島卓選手が内角の直球を見事に捉えると、打球は右翼テラスに届き、プロ9年目、723試合2287打席目にして初の1号ソロとなる。「感触良かったですね。(プロ初本塁打に対して)初めてなのでね。びっくりしましたけど、ああいう感覚なんですね。これがいい流れに変わってくれるよう引き続き頑張ります」と語る中島卓選手の一振りで北海道日本ハムが点差を2点に縮め、試合は後半の攻防を迎える。

8回表、北海道日本ハムは3番・大谷選手の犠飛で1点差まで詰め寄ったものの、福岡ソフトバンクはここで守護神・サファテ投手を投入する。4番・レアード選手を左飛に打ち取って逆転のピンチを凌ぎ切ると、9回表も3者凡退に抑える完璧な投球。わずかなリードを守り切り、試合は4対3で福岡ソフトバンクが勝利。カードの勝ち越しを決めた。敗れた北海道日本ハムは、打線が2本塁打を放つなど奮闘したものの、あと一歩が及ばなかった。

明日は東京ドームで「鷹の祭典2017」が開催される。福岡ソフトバンクの先発は松本裕投手、北海道日本ハムの先発は吉田投手が予定されている。いつもと違う雰囲気の中で、どのような戦いが繰り広げられるのか注目だ。

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