9回に3連打で無死満塁とするも、中田の犠飛による1点止まり…
北海道日本ハムは16日、本拠地でオリックスに2連敗を喫した。先発のマルティネスが6回途中8安打6失点と踏ん張りきれず、投手陣は計13安打で8失点。打線は11安打を放ちながらも4得点と反撃及ばなかった。この日、首位の埼玉西武が勝ったため、ゲーム差は7.5に開き、再び自力優勝が消滅した。
3万9766人の大歓声がため息に変わった。5点を追う9回、3連打で無死満塁とし、オリックスの守護神・増井を攻め立てたが、結局は中田の犠飛による1点に終わった。再び自力優勝が無くなり、栗山監督は「大事な試合が続く中、たくさん応援してもらっているのに、本当に申し訳ないです」と試合後真っ先に謝罪の言葉を口にした。
2点を追う5回1死二塁で大田が左翼ポール際に放った大きな当たりは、一度は同点2ランと判定されたが、リプレー検証でファウルに覆った。ライナー性の当たりが正面を突くなど不運もあったが、「それも含めて全て野球なので」と指揮官は冷静に受け止め「どこがということではなく、試合全体を通して支配しきれていないのはこっちの責任。噛み合うようにバランスよく戦えるようにしっかりやっていきます」と自分に言い聞かせるように語った。
17日にも、埼玉西武に優勝マジックが点灯する可能性がある。逆転優勝への道は極めて険しいが、諦めるつもりはない。残り18試合。「瞬間、瞬間、全力を尽くして野球をやっていくしかない。最後までしっかりやっていきます」と力を込めた。
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