【試合戦評】山岡投手が7回2失点の好投で本拠地初勝利。オリックスが連勝で4カードぶりの勝ち越しを決める

パ・リーグ インサイト

2017.7.29(土) 00:00

オリックスは昨日、楽天投手陣を相手に4本塁打11得点を挙げ、待望の後半戦初勝利を手にした。勢いに乗っていきたい今日の試合ではルーキー・山岡投手が先発する。前回登板では楽天打線と相対し、4回6失点と悔しい内容となっただけに、今日はその雪辱を果たしたいところ。さらに今季は京セラドーム大阪とほっともっと神戸で7試合に登板しながら、未だ白星なし。今日こそ本拠地のファンに勝利を届けられるか。

対する楽天の先発・美馬投手は今季ここまで8勝を挙げ、防御率もリーグ4位につけるなど安定した投球でチームを支えている。前回登板では、苦しみながらも5回を3失点にまとめ試合を作った。先週同様、東京ガス時代の後輩にあたる山岡投手とのマッチアップとなった今日は、自己最多タイとなる9勝目とチームの連敗ストップを狙う。

初回、山岡投手は楽天打線をテンポよく3者凡退に打ち取る。その裏、オリックスは1番・吉田正選手がフェンス直撃の二塁打で出塁し、ボークで3塁まで進む。初回から好機を演出したが、後続が美馬投手の前に3者連続で内野ゴロに倒れ、先制とはならなかった。

試合が動いたのは3回裏だった。先頭の安達選手が四球で出塁し、9番・伊藤選手が初球で犠打を決める。この1死2塁の好機で、1番・吉田正選手が右中間を破る適時二塁打を放ち、オリックスが先制点を挙げた。

しかし、楽天も簡単に試合の流れを渡さない。直後の4回表、先頭のウィーラー選手が内野安打で出塁すると、続く銀次選手が左中間を割る適時二塁打を放ち、同点に追い付く。さらに2死2塁から、今季初スタメンとなった8番・福田選手がしぶとく左前に運び、楽天がすぐさま逆転に成功した。

しかし1点ビハインドで迎えた5回裏、オリックス打線が美馬投手の隙を突く。1死から8番・安達選手が死球で出塁すると、美馬投手の暴投で2塁まで進む。ここで9番・伊藤選手が粘った末の9球目を左翼線に運び、オリックスが試合を振り出しに戻した。

2対2の同点で迎えた6回裏、オリックス打線はさらに美馬投手を攻める。先頭の中島選手が四球で出塁すると、続くマレーロ選手、7番・T-岡田選手が連打で続き無死満塁の絶好機を演出。ここで8番・安達選手が外角の直球を捉えて、右翼の深いところに落とす勝ち越しの適時二塁打を放つ。続く伊藤選手も犠飛を決めて1点を追加。オリックスがこの回一挙3得点を奪ってスコアを5対2とし、一気にリードを3点に広げた。

逃げ切りを図るオリックスは、8回のマウンドにヘルメン投手を送り込む。四球で得点圏に走者を背負う苦しい内容になるものの、後続を断ち切って3点のリード守った。そして9回表のマウンドには、二軍調整中の平野投手に代わって守護神を務めるルーキー・黒木投手が上がる。楽天打線を3者凡退に抑えて反撃を封じ、堂々と試合を締めくくった。

中盤に美馬投手を攻略したオリックスが5対2で勝利を収めた。先発の山岡投手は7回2失点の好投で今季4勝目、そしてホームゲームでの初勝利を挙げた。粘り強い打線の援護に加え救援陣も好投を見せ、今後に向けても収穫の多い試合となっただろう。

一方の楽天は、美馬投手が試合を作ることができず。打線もオリックス投手陣の前に2得点に終わり、3連敗、さらには7カードぶりの負け越しとなった。そんな中でも、中継ぎ登板した3投手がいずれも無失点でつないだのは好材料。打線の奮起に期待して、明日こそ連敗ストップを狙いたい。

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