【試合戦評】秋山選手が4安打2打点の大暴れ。無敗の炎獅子ユニホームで埼玉西武が4連勝

パ・リーグ インサイト

2017.7.25(火) 00:00

埼玉西武とオリックスの第12回戦初戦。埼玉西武の先発は今季安定した投球を続けている十亀投手だ。前回登板は6回2失点と試合を作ったが黒星を喫し、7月はまだ白星に恵まれていない。チームは21日から始まった「ライオンズフェスティバルズ2017」で、無傷の3連勝を決めている。今日も縁起の良い炎獅子ユニホームを身に着けて、4連勝目を狙いたい。

対するオリックスの先発はディクソン投手だ。今季埼玉西武を相手に防御率4.80ながら3戦3勝。チームもメットライフドームで5戦無敗を誇っており、いつも通りその相性の良さを発揮して、待望の後半戦初勝利を挙げたいところだ。

初回、オリックス打線が早速十亀投手の不安定な立ち上がりに付け込む。1番に入った吉田正選手が二塁打で出塁し、今日一軍昇格したばかりの2番・西野選手も内野安打で続いた。無死1,3塁の場面で3番・小島選手が犠飛を放ち、オリックスが幸先良く1点を先制する。

しかし、先制を許した十亀投手が、初回以降は立ち直る。2回表から5回表まで4イニングス連続でオリックス打線の攻撃を3人で終わらせ、試合の流れを引き渡さない。そして、好投する十亀投手を後押しするように、埼玉西武打線が奮起する。

4回裏、1死から5番・中村選手がディクソン投手の甘く入った変化球を豪快に振り抜くと、打球は大きな放物線を描いてバックスクリーンへ飛び込む21号ソロとなる。チームの誇るホームランアーティストが、一振りで試合を振り出しに戻した。さらに5回裏にも、先頭の岡田選手が死球を受け、続く金子侑選手が安打を放って無死1,2塁の好機。1番・秋山選手が鋭く三遊間を破り、早くも猛打賞となる2点適時打二塁打を決める。続く源田選手も適時打を放ち、埼玉西武がこの回一挙3得点を挙げて勝ち越しに成功した。

しかし直後の6回表、2死から1番・吉田正選手が持ち味のフルスイングで、右翼席への2号ソロ。1点を返して、オリックスが2点差に詰め寄る。

2点リードで迎えた終盤、7回裏も、埼玉西武打線は容赦なくオリックスの中継ぎ陣を攻め立てる。1死から9番・金子侑選手が二塁打で出塁すると、続く秋山選手がフェンス直撃の適時二塁打を放ち、1点を追加。さらに2番・源田選手も安打でつなぎ、1死1,3塁から3番・浅村選手が適時二塁打を決める。敵失も絡み、この回3得点を挙げた埼玉西武がスコアを7対2とし、試合終盤でオリックスを突き放した。

埼玉西武は7回表から牧田投手、8回表から武隈投手を送り、いずれも無失点に抑える。9回表のマウンドに上がった平井投手も、危なげなくオリックスの反撃を封じ込めて試合終了。

埼玉西武とオリックスのカード頭の試合は、7対2で埼玉西武が勝利した。先発の十亀投手は6回2失点の粘投で今季5勝目を挙げ、自身の貯金を「1」獲得するとともに、チームの4連勝に貢献した。打っては好調の秋山選手が4打数4安打2打点の大暴れ。これにより安打数は113本、打率は.330となったため、現在チームメイトの浅村選手、福岡ソフトバンクの柳田選手とそれぞれ繰り広げている最多安打・首位打者争いを一歩リードした。

敗れたオリックスは吉田正選手が猛打賞をマークするなど気を吐いたが、投打がかみ合わず6連敗。相性の良いメットライフドームでも、後半戦初勝利はならなかった。

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