【試合戦評】先発のスタンリッジ投手が7回無失点の快投。サントス選手の2試合連続弾も飛び出し、千葉ロッテが完封勝利

パ・リーグ インサイト

2017.7.25(火) 00:00

今日の北海道日本ハムと千葉ロッテのカード初戦は、釧路市民球場で行われる。同地で公式戦が開催されるのは8年ぶりのことである。北海道移転後1000勝に王手をかけて臨む北海道日本ハムは、2試合連続で地方球場での登板となる有原投手に先発を託した。今季チームは地方開催の試合で1勝も挙げられていない。今日こそ釧路のファンに記念すべき節目の勝利を届けたいところだ。対する千葉ロッテの先発はスタンリッジ投手。前回登板では7回途中1失点の快投を披露。前回の調子を継続し、今カードで最下位脱出の光明を見出したい。

初回、有原投手は制球が定まらない。30球近くを費やしながら何とか無失点に抑え、その裏のスタンリッジ投手も走者を出しつつも後続を断った。

試合が動いたのは3回表だった。1死から3番・角中選手が安打で出塁し、2死1塁から5番・鈴木選手が右前打で好機を拡大。この2死1,3塁の場面で6番・ペーニャ選手が初球を捉えて三遊間を破り、千葉ロッテが1点を先制した。

さらに4回表も、2死から1番・サントス選手が有原投手の高めに浮いた球を逆方向に打ち返し、「まさか自分が2試合連続ホームランが打てるとは思っていないし、信じられない。ホームランでチームが盛り上がってくれて、勢いがついてくれるといいね。3本目?もうホームランは出ないよ」とおどけながら振り返る2試合連続弾。千葉ロッテが2点をリードし、試合の流れを引き寄せる。

5回表にも、千葉ロッテ打線は攻撃の手を緩めず有原投手を攻め立てた。先頭の角中選手が安打を放ち、1死から5番・鈴木選手も中安打でつなぐ。1死1,3塁の場面で、6番・ペーニャ選手が四球を選び満塁の絶好機を呼び込むと、7番・中村選手が直球をはじき返す2点適時打。スコアを4対0とし、さらにリードを広げた。

5回終了時点で千葉ロッテ打線は10安打の猛攻。投げては先発のスタンリッジ投手が北海道日本ハム打線を2安打無得点に抑え込み、1点の反撃すらも許さない。

千葉ロッテの4点リードで迎えた終盤。8回裏からは、スタンリッジ投手の後を受けた松永投手と大谷投手が登板した。いずれも無失点に抑え、9回裏は南投手がマウンドに上がる。四球などで走者を出すものの、2死から代わった内投手が後続を断って北海道日本ハムのサヨナラの機会を摘み取り、6安打完封リレーで試合を締めた。

カード頭となった釧路市民球場での試合は、4対0で千葉ロッテが完封勝利。先発のスタンリッジ投手は7回を投げて被安打5、奪三振3、与四球2、無失点という快投で、今季2勝目を挙げた。チームとしても、今日の快勝を是非とも最下位脱出のきっかけとしたいところだ。敗れた北海道日本ハムは、投打ともに精彩を欠き、8年ぶりの釧路で北海道移転後1000勝に到達することは叶わず。節目の勝利は明日の試合以降に持ち越されることになる。

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