1915年にルーキーだったシスラーが達成、球団広報が発表
エンゼルスの大谷翔平投手は10日(日本時間11日)、本拠地レンジャーズ戦に「5番・DH」で6試合連続スタメン出場。2回の第2打席で二塁打を放ち、8試合連続安打を記録。そのまま三盗を成功させた。
7回には好機でタイムリーを放ち、今季19度目のマルチ安打を記録。4打数2安打1打点の活躍もエンゼルスは2-5で敗れ、連勝は「4」で止まったが、大谷は球史にその名を残すレジェンドが1915年に刻んで以来、103年ぶりの二刀流記録を樹立した。
ア・リーグ週間MVPに選出された男は絶好調だった。4回先頭で迎えた第2打席。2ボール1ストライクからの4球目をフルスイング。169.9キロの強烈な打球が右中間に飛ぶと、快足を飛ばし二塁ベースを奪った。
これで大谷は8試合連続安打を記録。その後、1死となってからワードの打席で快足ぶりを見せつける。三盗を試みた大谷に一度はアウトが宣告されたが、その後にソーシア監督はチャレンジを申告。判定が覆り、今季9盗塁目をマークした。
この瞬間、メジャーで103年ぶりの記録を達成した。エンゼルスのマット・バーチ広報はツイッターで「エンゼルスのショウヘイ・オオタニは、セントルイス・ブラウンズの殿堂入り選手ジョージ・シスラーが1915年に達成して以来、初めてシーズン9盗塁、10試合以上登板を果たした選手となった」と発表した。
「ゴージャス・ジョージ」と呼ばれ、2004年にマリナーズのイチローに抜かれるまで、メジャー年間最多安打記録「257」という記録を誇っていたレジェンドは、オリオールズの前身のブラウンズでデビュー時に「二刀流選手」だった。そのシスラーがルーキーイヤーの1915年に残した記録に大谷は並んだ。
7回には痛烈な左前適時打を放つなど、打撃は好調のまま。打率は.294と3割目前まで迫ってきた。球史に名を残す名手と肩を並べた大谷。シーズン終盤までどんな記録を残してくれるだろうか。
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