【試合戦評】ともに93年生まれの多和田投手、源田選手が躍動。炎の若獅子が埼玉西武に勝利をもたらす

パ・リーグ インサイト

2017.7.22(土) 00:00

昨日から始まった「ライオンズ フェスティバルズ 2017」初戦をエース・菊池投手で取った埼玉西武。今日の試合も「炎獅子ユニホーム」で熱く戦い、白星を挙げることができるか。先発は、前回の千葉ロッテ戦で今季初勝利を手にした多和田投手に託される。対する北海道日本ハムの先発はプロ初先発のマウンドとなる白村投手だ。中継ぎとして培ってきた経験を生かして、いかに長いイニングを投げていけるか注目だ。

試合を動かしたのは埼玉西武だった。1回裏、2死から3番・浅村選手が四球を選び、迎えたのは4番・メヒア選手。白村投手の変化球を完璧に捉えると、打った瞬間に分かるまさに「火」の出るような当たりで、打球は左翼席中段へ飛び込む。16号2ランでスコアを2対0とし、埼玉西武が幸先良く先制点を奪った。

先発の多和田投手は粘りの投球で北海道日本ハム打線を抑えていく。1回表、2回表と走者を得点圏に背負いながらも無失点。1点も反撃を許さず、さらなる味方の援護を待つ。

3回裏、埼玉西武が追加点を奪った。1死から1番・秋山選手の「炎」のような二直は二塁手のグラブを掠めたにもかかわらず、右翼フェンスまで到達。秋山選手は快足を飛ばして悠々と三塁まで進み、チャンスメーカーとしての役割をきっちりと果たす。そして1死3塁から続く源田選手が7球粘った末に犠飛を放ち、埼玉西武がリードを3点に広げた。

プロ初先発だった白村投手は4回でマウンドを降りた。昨日の試合では8得点を奪った好調の埼玉西武打線を3安打に抑えながらも3失点。背負った走者をことごとく失点につなげてしまった。三振は4つ奪い、自慢の直球を中心とした投球はここでも生かされていた。

多和田投手は4回表からそれまでとは別人のような投球を見せた。4回以降は7回まで4イニングス連続の3者凡退の快投。得意のスライダーを軸に北海道日本ハム打線を抑えていく。6回表には3者連続三振も披露。結局7回でマウンドを降りたが、7イニングスで被安打4、奪三振9、与四死球2、無失点の好投で、前回登板に続く今季2勝目を中継ぎ陣に託す。

7回裏にも、先頭の岡田選手が内野安打で出塁し、続く金子侑選手が四球を選ぶ。1死1,3塁で2番・源田選手が2打点目を挙げる適時打。埼玉西武がリードを4点に広げる。

北海道日本ハムは8回に投げたマーティン投手が好投した。先頭の中村選手をカーブで空振り三振。続く栗山選手には9球投じさせられながらもカットボールで空振り三振。7番・外崎選手の打席では直球が159キロを計測。最後は空振り三振で仕留め、3者連続三振を奪う圧巻の投球を見せた。

しかし、北海道日本ハムは最後まで反撃の機会を得ることができず。8回表に登板した武隈投手、9回表に登板した増田投手がともに3者凡退で抑え、4対0で埼玉西武が完勝した。

これで、埼玉西武は「ライオンズ フェスティバルズ 2017」を連勝スタートとなった。コンセプト通り「炎獅子ユニホーム」を身にまとった「炎の色の獅子」が躍動している。埼玉西武のファンたちは球団歌にあるように「地平を駈ける獅子」を見ることができているのではないだろうか。このまま熱い試合を続け、上位2チームに食らい付いていきたいところだ。

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