8回の第4打席で右前への当たりを快足を飛ばし二塁打にした大谷
エンゼルスの大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、敵地ホワイトソックス戦に「4番・DH」でスタメン出場。8回に快足を飛ばして“右前二塁打"を放った。
前日の試合で本塁上でのクロスプレーで足を痛めたはずの二刀流の“不屈のアフターバーナー"に、メジャー通算132勝のエンゼルスOBは「実にアメージング」と称賛している。7試合連続ヒットで、スタメンでは10試合連続安打を記録。3打数1安打1四球で打率は.291に上昇した。エンゼルスは1-0で勝利して4連勝を飾った。
この男は不死身なのか。8回1死走者なしの場面で登場した大谷。2ストライクから4番手右腕ミナヤのチェンジアップをライトへ運んだ。
すると、本拠地ロサンゼルスで中継しているFOXスポーツ・ウェストの実況は「ショウヘイがライト方向に引っ張りました。アレック・コデールがカットしましたが、ショウヘイが走り続けます!送球は間に合いません!オオタニが17度目の二塁打です」と語った。
時速90マイル(144キロ)の内角低めチェンジアップに巧みにバットに乗せた。右前打の当たりだったが、あっという間に加速。二塁に突進すると、華麗にスライディング。見事にツーベースをもぎ取った。
衝撃のライト前二塁打に大興奮だったのは解説のエンゼルスOBマーク・グビザー氏だった。
「実にアメージングです!昨夜の試合の終盤で本塁上のクロスプレーで相手とぶつかっていましたね。それなのに、アフターバーナー点火です!スコアリングポジションに進みました」
今季18度目のマルチ安打をマークした8日(同9日)のホワイトソックス戦9回に本塁に突入時に相手投手と交錯した大谷。右太ももを強打して、出場は危ぶまれていたが、一夜明けて5試合連続でスタメン出場。そして、試合ではアグレッシブな走塁と圧巻のスピードで右前二塁打を披露。周囲の不安を払拭した。
「二塁への送球は実に素晴らしかったですが、ショウヘイが一歩速かった。一塁に到着した瞬間、アフターバーナーですよ」。グビザー氏は右翼手コーデルの対応は完璧だったが、大谷のジェット機ばりの加速が勝ったと分析している。
そして、「彼は見ていて楽しい選手です。最もメジャーでダイナミックな2選手を見ることができますね。マイク・トラウト、そして、ショウヘイ・オオタニです」と語り、今季キャリア3度目のMVP候補に浮上している天才外野手トラウトと大谷のワンツーパンチをメジャー最高のダイナミズムと絶賛した。
エンゼルスはそのまま勝利。大谷はこれで7試合連続安打。スタメン出場では10試合連続安打と好調を維持している。打率.291と3割到達も見えてきた。
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