日本一を知る唯一の捕手。若手の台頭で出場機会が減るも…その経験が必要だ

パ・リーグ インサイト

2018.9.10(月) 19:10

埼玉西武ライオンズ・炭谷銀仁朗選手(C)パーソル パ・リーグTV
埼玉西武ライオンズ・炭谷銀仁朗選手(C)パーソル パ・リーグTV

パ・リーグ首位を走る埼玉西武。今季は“打てる捕手"・森友哉選手が一本立ちし、チーム最多の68試合でマスクを被るなど、正捕手に近い位置まで上り詰めている。

森選手と同じ大阪桐蔭高校の先輩・岡田雅利選手も、十亀剣投手、今井達也投手、ウルフ投手が先発する試合などでスタメン出場機会が多い。

炭谷選手は、森選手、岡田選手の成長により今季は出場機会が減少しているが、第3回(2013年)、第4回(2017年)のワールド・ベースボール・クラシック、WBSCプレミア12(2015年)の日本代表に選出されるなど、球界を代表する捕手だ。

埼玉西武でも2011年から昨季まで、7年連続で100試合以上に出場。2012年(.416)、2014年(.444)、2016年(.317)にリーグトップの盗塁阻止率を記録し、2012年と2015年にゴールデングラブ賞を受賞した。

打撃面では2011年以降、規定打席に到達していないシーズンも含めると2011年と2016年の打率.218が自己最高と、課題を抱えていた。しかし、昨季は自己最高を更新する打率.251を記録。本塁打も2016年の1本から5本に増やすなど、課題克服の兆しも見せていた。

しかし、今季は森選手が攻守で存在感を示しているということもあり、ここまでの出場試合数はわずか40試合。エース・菊池雄星投手の先発登板日以外は、ベンチを温める日が続く。

それでも、8月31日のオリックス戦ではマルチ安打を放ち、守ってもエース・菊池投手を好リード。3年連続2桁勝利到達をアシストした。

出場機会数は減少したが、炭谷選手は2008年のリーグ優勝、日本一を経験している強みがある。大事な終盤戦、炭谷捕手を必要となる日が絶対に来るはずだ。

●2011年以降の炭谷選手の出場数
2011年:122試合/122試合
2012年:139試合/138試合
2013年:141試合/140試合
2014年:125試合/125試合
2015年:133試合/133試合
2016年:117試合/117試合
2017年:104試合/104試合
2018年:40試合/40試合
※出場数/捕手としての出場試合数

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