9月9日、メットライフドームで行われた埼玉西武と千葉ロッテのカード最終戦。序盤は一進一退の攻防を見せるも、中盤に埼玉西武自慢の強力打線が機能し、3カードぶりの勝ち越しを決めた。
埼玉西武・今井投手、千葉ロッテ・種市投手という高卒2年目の右腕対決。初回の立ち上がりは、両投手とも3者凡退に抑える好投を披露し、まずまずの立ち上がりで試合が始まる。
今井投手が2回表も無失点に抑え、試合が動いたのは2回裏。山川選手、栗山選手の連打などで1死1,3塁の好機を作ると、7番・森選手のゴロの間に3塁走者が生還。埼玉西武が1点の先制に成功する。
しかし直後の3回表、1死から9番・岡選手が中前打で出塁し盗塁を決めると、続く中村選手、平沢選手が四球を選び、1死満塁の好機を迎える。ここで3番・角中選手のゴロの間に3塁走者が生還。1対1とし、すぐさま試合を振り出しに戻した。
同点とされた埼玉西武が3回裏に2死から浅村選手の適時打で1点のリードを奪うも、4回表に先頭の福浦選手が右翼席へ2015年以来、3年ぶりとなる本塁打を放ち、2対2の同点に。千葉ロッテがベテランの一振りで再び追い付く。
ここまではシーソーゲームの展開となるも、4回裏からは攻撃の手を緩めない埼玉西武が突き放す。四球、進塁打などで1死2塁とし、7番・森選手が高めの変化球を捉え、適時二塁打を放つ。埼玉西武がスコアを3対2とし、再び勝ち越しに成功した。
追加点がほしい埼玉西武は5回裏、源田選手の内野安打、浅村選手の二塁打で1死2,3塁とすると、続く4番・山川選手が四球を選び満塁。ここでマウンドに上がった2番手・チェン投手から、栗山選手がフェンス直撃の2点適時打を放つ。なおも1死1,3塁の場面で、6番・中村選手にも適時二塁打が飛び出してこの回一挙3得点。6対2と埼玉西武が大きくリードを広げた。
逃げ切りたい埼玉西武は7回から継投に入る。野田投手、平井投手、マーティン投手がピンチを招きながらも無失点で切り抜け、9回のマウンドにはヒース投手が上がり、危なげない投球で試合を締めくくった。
6対2で埼玉西武が勝利を収め、20歳右腕対決は埼玉西武・今井投手に軍配。6回2失点の好投で今季4勝目を勝ち取った。敗れた千葉ロッテは福浦選手に2安打が飛び出すも、打線が好機を生かせなかった。
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