【試合戦評】先発の岸投手は7回10奪三振無失点の快投で、今季100奪三振に到達。楽天が前半戦から引き続き6連勝を飾る

パ・リーグ インサイト

2017.7.19(水) 00:00

北海道日本ハムは、今日を含めた札幌ドーム開催のホームゲーム9試合で「北海道シリーズ2017 HOKKAIDO be AMBITIOUS」を開催する。胸に「HOKKAIDO(H)」の文字が刻まれた限定ユニフォームを着用して、チームとファンが一体となって戦う、北海道民の北海道民による北海道民のためのイベントだ。

しかしチームは、昨日の昼から函館で行われた試合で楽天投手陣に抑え込まれて、4連敗を喫している。今日の先発は、前回の福岡ソフトバンク戦で7回無失点の快投を披露し、自身2連勝を決めた上沢投手である。同じユニフォームを身に着け、ともに戦う本拠地のファンのためにも、ここでチームの連敗を食い止めたいところだ。

対する楽天の先発は岸投手。前回の登板は前半戦最後の首位攻防戦となったが、敵地で6回無失点、9奪三振という好投を見せ付けた。再び貫録を示して北海道日本ハムを破り、福岡ソフトバンクとのゲーム差を広げたい。

初回、岸投手は北海道日本ハム打線からいきなり3者連続三振を奪う。直後、さすがの立ち上がりを披露した岸投手に、味方打線から援護がもたらされた。2回表、先頭のウィーラー選手が上沢投手の初球を捉えて、左翼席中段に放り込む20号ソロ。「連勝中でいい流れできているから、先制して勢いを付けたかったよ。チームの勝利のために次の打席も集中していくよ」と語る頼もしい4番の一振りで、楽天が幸先良く1点を先取した。

先制点を許した上沢投手だったが、その後は6安打を浴びながらも要所を締める投球。5回までに6三振を奪い、1失点で踏み止まる。一方の岸投手は、同じく5回までに被安打1、奪三振8という非の打ち所のない快投。3回裏からは北海道日本ハム打線を3イニングス連続で3者凡退に抑え、わずかなリードを守り続ける。

6回表、上沢投手は2死満塁のピンチを招き、痛恨の暴投で1点を失ってしまう。6回2失点でマウンドを降りると、2番手の宮西投手に後を託して、味方打線の奮起を待つ。

2点リードを握る楽天は8回表、先頭のアマダー選手のソロで追加点を挙げ、スコアを3対0とする。何とか完封を阻止したい北海道日本ハムは、8回裏、西川選手の2ランが飛び出し土壇場で1点差まで詰め寄ったが、後が続かず。1点リードの9回裏を守護神・松井裕投手が締め、試合は3対2で楽天が勝利した。

先発の岸投手は7回を投げて被安打1、奪三振10、与四死球2、無失点で、リーグ2位タイとなる今季8勝目を挙げた。打っては13安打2本塁打でチームは6連勝。敗れた北海道日本ハムは、上沢投手が試合を作ったものの、打線が田中賢選手の安打と西川選手の一発のみに抑え込まれた。これで前半戦終盤から引き続いて、今月2度目の5連敗。連敗ストップは明日の予告先発であり、4月14日以来の登板となる吉田投手に託されることになる。

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