打撃3部門で自己最高の成績を更新中。幕張の和製大砲がここまで好調な理由

パ・リーグ インサイト 岩下雄太

2018.9.5(水) 17:46

千葉ロッテマリーンズ・井上晴哉選手(C)PLM
千葉ロッテマリーンズ・井上晴哉選手(C)PLM

打撃3部門で自己最高の成績を残す

9月4日現在、105試合に出場して、打率.285、19本塁打、77打点と打撃3部門で、自己最高の成績を残している千葉ロッテ・井上晴哉選手。「最近は調子が悪いですけど…」と現状について話したが、頼りになる千葉ロッテの4番打者へと成長を遂げた。

今年の活躍の裏には、金森栄治打撃コーチの就任も大きく関わっている。井上選手は「ボディーターン」を強く意識した打撃に取り組んでおり、その結果、今の成績につながった。

シーズン前に井上選手は「やりたいことを意識してできている。それがシーズンを通して続けるようにやっていきたい」と話していたが、現在は「できているときと、できないこともあります」と話す。

「ボディーターンもそうですし、体の使い方、日によって体調もあるので、できる、できないはありますけど、シーズン通してしっかりできている方だと思います」と、その時の自身の体調と相談しながらも、シーズン前に思い描いた通りにできているようだ。

好調の秘訣は打席での考えにあり?

昨年まではスタメンだけでなく代打での出場も多かった井上選手は、「1打席しかないと思って、日頃から練習すべきですよね」、「代打でもスタメンでもそうですけど、1打席目ってその試合の調子につながるし、意識している」と立場上1打席目に強く意識を持って打席に臨んでいた。

それに付け加えて井上選手は、「与えられたチャンスをモノにするというのは、1打席目のインパクトが大事になってくる。それが継続してレギュラーになったら、もちろん1打席も大事なんですけど、長いスパンで考えてできることもあると思う」と、レギュラーをつかめば、4打席を考えて打席に立てるのではないかと分析していた。

レギュラーとなった現在も、「1打席目がいいと良い波で乗っていけるので、それは変えていないです」と話し、1試合トータルを考えて打撃ができているという。それが今季の好結果につながっていると言えそうだ。

シーズンの規定打席(443打席)到達間近

これまでの井上選手は、オープン戦からゴールデンウィークまでの期間に活躍する“春男"と呼ばれていた。今季はへんとう炎で一度登録を抹消することはあったが、その時期以外は一軍に帯同し、レギュラーの一員としてチームに貢献。レギュラーの証でもあるシーズンの規定打席(443打席)到達も間近に迫っている。

井上選手は「日々の積み重ねだと思うので、1試合1試合、勝てるように頑張るだけです」と規定打席到達よりも、チームの勝ちに貢献する活躍を誓った。

昨季までの“春男"を返上し、チームに欠かせない主軸となった井上選手。クライマックスシリーズ進出に向けて厳しい状況なだけに、井上選手のバットにかかる期待は大きい。

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パ・リーグ インサイト 岩下雄太

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