「打たないと使ってもらえない」。指揮官の言葉を胸に、ファームで鍛錬を積む千葉ロッテのルーキー

パ・リーグ インサイト 岩下雄太

2018.9.4(火) 16:20

千葉ロッテマリーンズ・菅野剛士選手(C)PLM
千葉ロッテマリーンズ・菅野剛士選手(C)PLM

2度の一軍経験を経て、千葉ロッテの菅野剛士選手は再び一軍の舞台を目指し、ロッテ浦和球場でバットを振っている。

一軍では16打点を挙げているが、打率.189と確実性を欠き、7月23日に2度目の二軍落ち。「(一軍は)ボールの力やキレが違う」と質の高いプロの球に苦戦した。一軍で活躍するためには、キレのある変化球、力強いストレートに対応できるようにならなければならない。

菅野選手は「それに振り負けないようにしないといけない。甘い球は少ないので、1球で仕留められるよう集中力を高める。ミスショットをしないようにファームでは、心がけてやっています」と、失投を逃さぬよう日々、二軍戦で鍛錬を積む。

また、「単純に色々な攻め方をするので、色々なボールに対応できるようにしている。精度を上げるのは日々変わらない。それをずっと意識してやっています」と、一軍での反省を踏まえ、二軍では様々なボールに対応できるよう技術を磨いている。

8月は15日の北海道日本ハム戦から29日の埼玉西武戦にかけて9試合連続安打をマーク。この間の打率.342(38打数13安打)を記録するなど、日々の取り組みが成果としてつながった。

ファームで存在感を示すが、目指すは一軍の舞台。菅野選手は「僕は打たないと使ってもらえないと思うので、打つことを前提に打って結果を出したい。守備走塁でもしっかり向上して守れないと試合には出られないので、全部ですね。これっていうわけではなくて全部やらなければいけない」と意気込む。

井口資仁監督からは降格する際に「バッティングの状態だったり、守備も走塁もしっかりやってこい」と言葉をもらったという。“走攻守"全てにおいてレベルアップし、一軍の舞台に戻ってみせる。

記事提供:

パ・リーグ インサイト 岩下雄太

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE