9月1日、京セラドーム大阪で行われたオリックスと埼玉西武のカード2戦目は、オリックスが7点差をひっくり返し、10対8でサヨナラ勝利。強力・埼玉西武打線のお株を奪うような攻撃で首位退治に成功した。

試合は序盤から大きく動く。2回裏、初回は3者凡退に抑え込まれた埼玉西武の先発・十亀投手から、先頭の吉田正選手が右翼への二塁打で出塁。続く中島選手が四球を選ぶと、安達選手が犠打を初球で決め、1死2,3塁の好機を演出。続くT-岡田のゴロの間に3塁走者が生還し、オリックスが幸先よく1点の先制に成功する。

援護をもらった直後の3回表、初回から得点圏に走者を許しているオリックスの先発・ローチ投手に埼玉西武打線が襲いかかる。先頭の源田選手が中前への安打で出塁すると、秋山選手も左前打で続き、無死1,2塁の好機を作る。さらに3番・浅村選手が四球を選び満塁とすると、続く山川選手が死球を受け、押し出しで同点に。さらに5番・外崎選手の適時打で勝ち越しに成功すると、続く森選手のゴロの間にも1点を追加。なおも1死1,2塁の好機で7番・中村選手が右前へ2点適時二塁打を放ち、この回一挙5得点。ビッグイニングを作り、埼玉西武がスコアを5対1とする。

さらに4回表、オリックスの2番手・澤田投手を埼玉西武打線が攻めたてる。まず先頭の源田選手が右翼席へ「ぎりぎりでしたけど、ホームランになって嬉しいです」という3号ソロを放つと、秋山選手、浅村選手の連打などで1死1,2塁の好機を演出。ここで5番・外崎選手が適時二塁打を放ち1点を追加。さらに続く森選手の犠飛で1点を加えてこの回3得点。埼玉西武が8対1とリードを広げた。

反撃したいオリックスは5回裏、2死から小田選手が四球を選ぶと、続く3番・ロメロ選手がフルカウントから左翼席へ19号2ランを放り込み、スコアは3対8。点差を5点に縮めた。

6回表を比嘉投手、7回表を岸田投手が無失点で切り抜け流れを呼び込むと、7回裏に再び試合が動く。埼玉西武の2番手・野田投手から、先頭の宗選手が二塁打を放ち、福田選手のゴロの間に進塁。続く代打・西村選手が犠飛を放ち、1得点。さらに3番・ロメロ選手はスタンド上段席に飛び込む2打席連続弾。主砲の豪快な20号本塁打でスコアを5対8とし、オリックスが3点差まで詰め寄る。

さらに続く8回裏。マーティン投手がマウンドに上がると、先頭の安達選手が四球を選び出塁。ここで7番・T-岡田選手が左翼席へ11号2ランを放ち7対8。オリックスが猛追を見せ、中盤には7点あった得点差を1点とする。

9回表を黒木投手が3者凡退に抑えると、9回裏のマウンドにはヒース投手が上がる。ここで追い込まれたオリックス打線が真価を発揮。まずは先頭のロメロ選手が左前打で出塁すると、続く4番・吉田正選手も二塁打を放ち、無死2,3塁とする。ここで、5番・中島選手からサヨナラ3号3ランが飛び出し、10対8。頼れる背番号1の自身初となるサヨナラ弾でオリックスが劇的なサヨナラ勝利を収めた。