【試合戦評】浅村選手の2打席連続弾を含む17安打16得点の大爆発。埼玉西武が今季最多得点で乱打戦を制す。

パ・リーグ インサイト

2017.7.11(火) 00:00

「マイナビオールスターゲーム2017」前最後のカードとなった埼玉西武と千葉ロッテの3連戦。昨夜の試合は埼玉西武が中村選手の2ランなどで僅差の試合を制した。今日の埼玉西武の先発は野上投手だ。前回登板では6回を2安打1失点にまとめ、5勝目を手にした。今日の試合でも好投し、自身の借金を清算したいところだ。対する千葉ロッテの先発は二木投手。今季は埼玉西武戦3試合に登板して防御率2.45と得意としているだけに、その相性の良さを発揮して、後半戦に向けて弾みを付けたい。

試合は1回裏から動きを見せる。2死から3番・浅村選手が低めの変化球をフルスイングすると、打球は右翼席に飛び込む第8号先制ソロ。頼れるキャプテンの一打で、埼玉西武が1点を先取した。

先制を許した千葉ロッテであったが、すぐさま反撃に出る。2回表、先頭の中村選手が外角の直球を上手く右方向へ弾き返すと、打球はそのまま右翼席まで届く同点ソロとなる。試合は序盤から早くも両チームに本塁打が生まれる展開となった。

同点で迎えた2回裏から、埼玉西武打線が容赦なく二木投手を攻め立てる。先頭の栗山選手が二塁打で出塁すると、続く山川選手が右方向に適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功。昨日は代打で結果を残した山川選手が、今日は適時打で先発起用に応えた。

この勝ち越しを機に、埼玉西武打線が大爆発。7番・外崎選手も安打で続き無死1,3塁とすると、8番・炭谷選手が三遊間を破る適時打を放って、まずは1点を追加する。2死1,3塁から2番・源田選手にも適時打が生まれ点差を3点に広げると、3番・浅村選手が2打席連続となる9号3ラン。この回一挙6得点の猛攻で、埼玉西武がリードを6点に広げた。

3回裏にも、先頭の栗山選手への死球と6番・山川選手の四球、続く外崎選手の安打で無死満塁とすると、8番・炭谷選手、9番・金子侑選手、1番・秋山選手の3連続適時打で、あっという間に4得点。4回裏も、8番・炭谷選手の適時打と1番・秋山選手の16号3ランで4得点を奪い、これでスコアは15対1。埼玉西武が点差を14点に広げた。

一矢を報いたい千葉ロッテは、6回表から意地を見せる。先頭の角中選手が、バットを折りながらも右前打を放つと、1死から5番・鈴木選手も死球で出塁。1死1,2塁となったところで、中村選手がこの試合2打点目となる適時打を放って1点を返すと、続くペーニャ選手にも適時二塁打が生まれさらに2得点。大量リードを許したものの、諦めない姿勢を見せた。

7回表も千葉ロッテが攻める。2死から角中選手が安打で出塁すると、続くパラデス選手が低めの変化球を完璧に捉えた。打球は右翼席に突き刺さる7号2ランとなり、千葉ロッテが6点目を奪った。

しかし埼玉西武が序盤に得た大きなリードを最後まで守り切った。試合は16対6で埼玉西武が千葉ロッテを下し、前半戦最後のカードの勝ち越しを決めた。敗れた千葉ロッテは、打線が終盤に追い上げを見せたものの、序盤の投手陣の失点が最後まで響いた。

大量得点を奪った埼玉西武は、明日の試合も今日の勢いそのままに勝利を狙いたいところだ。敗れた千葉ロッテはカード3連敗を避けるためにも、明日の試合は投打の噛み合った勝利に期待したい。

明日の試合では、埼玉西武はファイフ投手、千葉ロッテは関谷投手が先発予定。ともにまだ勝ち星を掴んでいないだけに、前半戦最後の試合で何としても白星を手にしたいところだ。

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