東北楽天の則本昂大投手がプロ1年目から継続してきた記録が途切れようとしている。
プロ1年目に15勝をマークした則本投手は、2年目以降も14勝、10勝、11勝、15勝と昨季終了時点で5年連続2桁勝利を達成。昨年までの5年間で積み上げた勝利は65。
則本投手と同じ2012年ドラフトで入団した投手は非常に優秀で、1年目に東京ヤクルト・小川泰弘投手が16勝、巨人・菅野智之投手が13勝、阪神・藤浪晋太郎投手が10勝を挙げた。ただ菅野投手と藤浪投手の2桁勝利は3年連続でストップし、1年目に最多勝に輝いた小川投手は2年目の最終戦で味方の失策に泣いたとは言え、9勝にとどまる結果に。2年連続で2桁勝利を記録することはかなわなかった。
2012年のドラフト組でプロ1年目から2桁連続勝利を継続している投手は則本投手のみで、球界(NPB)を見渡しても、複数年連続で2桁勝利を継続中の投手の中ではNPB最長の記録となっている。故障に強いことに加え、好不調の波が短くなければ何年も2桁勝利をマークすることは難しい。それを5年目も継続させている則本投手には、6年連続で2桁勝利を達成してほしいところだ。
6年連続2桁勝利の可能性、残りの登板数は…
則本投手が登板することの多い火曜日は、残り4試合ある。シーズン終盤の9月22日の北海道日本ハム戦から10月1日のオリックス戦にかけて10連戦が組まれており、CS争いに加わっていれば、登板間隔を詰めて投げさせ、登板数が増えることもありそうだ。そうなると、残り登板は4試合から5試合といったところだろうか。この先に待ち受ける試合で全勝すれば、2桁勝利はクリアとなる。
過去を振り返ると2015年は8月が終了した時点で6勝と、3年連続2桁勝利に黄信号がともっていたが、9・10月で4勝を挙げて2桁勝利を達成した実績がある。今季も同様にここまで6勝と苦しいシーズンになっているが、9・10月で白星を重ねて10勝以上を挙げることができるだろうか。
●則本投手の1年目からの勝ち星
1年目(13年):15勝
2年目(14年):14勝
3年目(15年):10勝
4年目(16年):11勝
5年目(17年):15勝
6年目(18年): 6勝
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