日本人ルーキーでは城島の18本が最多
エンゼルス大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、本拠地でのロッキーズ戦に「4番・DH」で2試合ぶりにスタメン出場。第2打席で左中間に豪快な15号3ランを放った。日本人メジャー1年目の本塁打数で歴代3傑に並んだ大谷は、エンゼルスの歴史にもその名を刻んだ。
文句なしの一撃だった。4回無死一、二塁の絶好機で登場した大谷。相手先発グレイのボークで二、三塁と好機を広げると、1ストライクからの2球目、93.7マイル(約151キロ)の直球を完璧に捉えた。
グレイが呆然と見送る中、打球はぐんぐん伸び左中間へ飛び込む逆転の15号3ランとなった。
MLB公式サイトのデータ解析システム「スタットキャスト」によると、飛距離は412フィート(約126メートル)、打球の初速は時速106.8マイル(約172キロ)。圧巻の一撃で大谷の日本人メジャーリーガーの1年目の本塁打記録にまた一歩近づいた。
2006年の城島健司氏(マリナーズ)の18本がこれまでの最多。2位が03年の松井秀喜氏(ヤンキース)の16本、千葉ロッテの井口資仁監督が05年にホワイトソックスで記録した15本に並び、3位タイとなった。
ルーキーイヤーの15本はエンゼルスでもマイク・トラウト外野手以来の記録だった。エンゼルスのマット・バーチ広報は自身のツイッターで「新人の15本塁打は球団史上12人目。2012年シーズンのトラウト以来だった」とツイートしている。
右肘靭帯損傷でリハビリを進めていた「投手・大谷」も実践形式の練習を重ね、メジャー復帰目前となっている。二刀流の男はバット一本でもルーキーとして歴史を打ち立てそうだ。
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