7月にアストロズへ移籍したマルドナードが強肩で三盗阻止
エンゼルス大谷翔平投手が25日(日本時間26日)、本拠地アストロズ戦でメジャー移籍後初めて盗塁に失敗した。7月まで女房役だったマルティン・マルドナード捕手の好送球で三盗を阻止されたが、その瞬間に見せた元女房役の“ドヤ顔"が話題を呼んでいる。
今季100パーセントの成功率で6盗塁を記録していた大谷。そのスピードスターに洗礼を浴びせたのは、7月にエンゼルスからアストロズにトレード移籍したマルドナードだった。
3点を追う2回、先頭で打席に立った大谷は剛腕バーランダーから右翼線いっぱいに落ちる二塁打で出塁。1死後にシモンズの打席でフルカウントからの6球目で三盗を試みたが、捕手マルドナードの好送球で刺された。
天を仰ぎ悔しがる大谷の姿に対し、本塁上で不敵な笑みを浮かべながら喜ぶマルドナードは、まさにしてやったりの様子だった。この名勝負は米メディアでも大きな話題を呼んだ。
スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のファビアン・アルダヤ記者はツイッターで「マーティン・マルドナードは親友ショウヘイ・オオタニの三盗を阻止する。そして、かなりご満悦の様子」と速報。MLB公式サイトのマリア・グアルダード記者も「マーティン・マルドナードはショウヘイ・オオタニの盗塁阻止した後、ニヤリ」とツイートした。地元紙「ヒューストン・クロニクル」のチャンドラー・ローマ記者も「ショウヘイ・オオタニを刺した後のマルドナード」というツイートとともに、昨季のゴールドグラブ賞捕手の“ドヤ顔"画像を紹介していた。
7月26日(同27日)に若手右腕との交換トレードで同地区ライバルのアストロズへ電撃移籍したマルドナードは、今季はキャンプインから捕手として大谷のサポートに尽くした。ラテン語圏の選手の多いクラブハウスで大谷を溶け込ませようと「ホルヘ」とニックネームをつけるなど、クラブハウス内でもサポート。トレード移籍が決まった時も、ハグをかわして別れを惜しんだ。
「良き友と話をするのはいつだってナイス」と、前日に行われた古巣との初対決後に話していたマルドナード。悔しがる親友に向けた、なんともうれしそうな表情は、この日の名シーンとなった。
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