8月26日、ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクと埼玉西武3連戦の最終戦は、両者の意地がぶつかり合い、延長戦に突入する白熱の展開となった。
試合は初回から動きを見せる。福岡ソフトバンクの先発・大竹投手が安定した投球で埼玉西武の攻撃を3人で終わらせると、その裏、2年ぶりの一軍マウンドに上がった郭投手を福岡ソフトバンク打線が攻め立てる。2死からグラシアル選手が内野安打で出塁すると、ここで4番・柳田選手が左翼席へ29号2ランを放り込み先制に成功。福岡ソフトバンクが2対0とリードを握る。
さらに2回裏、立ち上がりのきっかけをつかめない郭投手を福岡ソフトバンク打線が再び襲い掛かる。無死から2者連続四球、犠打、死球などで2死満塁の好機を迎えると、2番・今宮選手からプロ初となる満塁本塁打が飛び出し4点を追加。「狙い球を絞って打ちにいきました。 最高の結果になり良かったです」という一打でスコアを6対0とし、福岡ソフトバンクが序盤で試合の主導権を握る。
反撃したい埼玉西武は4回表と6回表に1点ずつを返し4点差に詰め寄って迎えた7回表。先頭の外崎選手が右前への二塁打で出塁すると、四球などで1死1,3塁の好機を迎える。ここで代打・森選手が左前へきっちりと適時打を放ち1点追加。埼玉西武打線がじわじわと点差を縮め、先発の大竹投手はマウンドを下りる。
さらに2番手・加治屋投手が四球を許し、1死満塁の場面で3番手・嘉弥真投手がマウンドに上がると、秋山選手は三振に倒れるも続く源田選手が四球を選び、押し出しで埼玉西武が1点を追加。さらに4番手・石川投手がマウンドに上がるも、ここで3番・浅村選手が同点適時打を放ち、この回一挙4得点。埼玉西武が猛攻を見せて試合を振り出しに戻す。
流れをつかんだ埼玉西武は8回表、5番手・スアレス投手から、6番・中村選手の安打、四球などで2死1,3塁の好機を作る。ここで代打・栗山選手が右前へ適時打を放ち、埼玉西武が勝ち越しに成功。さらに秋山選手も適時打で続いて1点を追加。スコアを8対6とし終盤にリードを奪う。
逆転を許した福岡ソフトバンクは8回裏、3番手・平井投手からグラシアル選手が安打で出塁すると、4番・柳田選手が意地の30号2ランを放ち、再び試合を振り出しに戻した。
9回表、森投手、9回裏はヒース投手が無失点に抑え、試合は延長戦へ。そして両救援投手が揃って好投を続け、11回までスコアボードに0が並び続ける。そして12回表は8番手・中田投手が無失点に抑えて福岡ソフトバンクの負けがなくなると、その裏の攻撃でサヨナラの好機を迎える。
先頭の代打・長谷川選手は中飛に倒れるも、9番・西田選手と1番・牧原選手の連打などで1死1,3塁に。そしてこの場面で、2回に満塁弾を放っている2番・今宮選手が四球を選び満塁とする。ここで続くグラシアル選手が埼玉西武・増田投手が投じた150キロの直球を捉え、打った瞬間にそれと分かるサヨナラ満塁本塁打に。劇的な幕切れで福岡ソフトバンクが勝利し、9連勝で首位・埼玉西武とのゲーム差を5に縮めた。
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