【試合戦評】柳田選手の2試合連続弾などで福岡ソフトバンクが勝利。今季初、パ・リーグ首位に浮上

パ・リーグ インサイト

2017.7.7(金) 00:00

昨夜の試合は、一時は逆転に成功しながらあと一歩及ばず、埼玉西武を相手に9の負け越しを喫した北海道日本ハム。昨季、圧倒的な相性の良さを誇った福岡ソフトバンクを迎え撃つ今日の試合の先発は、エース・有原投手だ。今季はなかなか調子が上がらなかったが、6月に入って本来の投球を取り戻しつつある。エースらしく、3連敗を喫しているチームの悪い流れを食い止めたいところだ。

対する福岡ソフトバンクの先発は東浜投手。前回の登板では2本塁打を浴びて黒星を喫したものの、7回途中4失点と粘投を見せた。先発の柱となるべき投手が、故障などにより安定してローテーションを守れない状況で、東浜投手の存在感は日に日に増している。絶好調の打線の力も借りて、リーグ首位の楽天を追い落とす一助となりたい。

初回、有原投手は走者を出すものの後続を打ち取り、順調な立ち上がりを披露した。その裏、東浜投手も北海道日本ハム打線を10球で3者凡退に抑える。両先発投手の好投によってしばらく静かな展開が続くと思われたが、3回表、福岡ソフトバンク打線が突如牙を剥く。

先頭の上林選手が二塁打で出塁し、1番・明石選手が犠打を決める。この1死3塁の場面で、2番・今宮選手が追い込まれながらも適時打を放ち、福岡ソフトバンクが1点の先制に成功する。そしてさらに1死1塁から3番・柳田選手が2試合連続となる左中間席への2ラン。両リーグトップタイとなる22号アーチで、福岡ソフトバンクがこの回一挙3得点を奪った。

直後の3回裏、2死から9番・中島卓選手が11球粘って四球をもぎ取り、続く西川選手が安打で好機を広げる。この2死1,2塁の場面で、2番・松本選手がフルカウントから粘り強く適時打を放って1点を返し、北海道日本ハムが2点差に迫った。

しかし、4回表、先頭の松田選手が甘く入った変化球を見逃さず、バックスクリーン中央に飛び込む15号ソロ。スコアは4対1となり、福岡ソフトバンクが3点のリードを取り戻した。

福岡ソフトバンクは6回裏途中から嘉弥真投手、五十嵐投手、7回裏からモイネロ投手、8回裏から岩嵜投手と惜しみなく中継ぎ陣を投入し、慎重に北海道日本ハムの反撃を封じ込めていく。9回裏のマウンドにはもちろん、外国人選手で初めて日本球界通算200セーブを達成したばかりの守護神・サファテ投手。テンポ良く3人で攻撃を終わらせて3点リードを守り切り、試合は4対1で福岡ソフトバンクが勝利した。

今日楽天が埼玉西武に敗れたため、この勝利により福岡ソフトバンクがとうとうリーグ首位に立った。先発の東浜投手は、6回途中1失点で8勝目を挙げ、今季初の首位浮上に大きく貢献した。敗れた北海道日本ハムは、試合序盤で4点を奪われた有原投手が127球を要しながら9回を投げ切ったものの、打線が1得点に抑え込まれて反撃は叶わず。4連敗を喫した。

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