「必ず優勝のチャンスはある」。傷だらけの王者、ついに北海道日本ハムと1.5ゲーム差

パ・リーグ インサイト

2018.8.21(火) 23:28

福岡ソフトバンクホークス・グラシアル選手(C)PLM
福岡ソフトバンクホークス・グラシアル選手(C)PLM

着実に上を目指すだけだ。3位の福岡ソフトバンクが21日、2位の北海道日本ハムを下し、ゲーム差を1.5に縮めた。

新外国人選手の初アーチが勢いを生んだ。5回一死一塁、グラシアル選手が相手のカーブにジャストミートし、左翼席へ来日1号となる2ランを突き刺した。「しっかり、投手の球に対応できて本塁打になってよかった」。

この日は2試合連続となる3番・DHで出場。初回にも一死二塁から中越えに適時打を放つなど3打点の活躍だった。2017年のWBCキューバ代表。5月下旬に左手薬指を骨折するなど、不運もあったが、出場15試合で48打数16安打と結果は残している。

初アーチについては喜びも控えめの表情で「日本に来て初本塁打でうれしいけど、これが最後の本塁打ではないと思っている。まだまだ打ちたい」と、今後の爆発を誓った。

試合はグラシアル選手のあとに中村晃選手の11号3ラン、7回に二死二塁から牧原選手の左翼への適時打もあって18安打10得点。その裏に相手の大型ルーキー・清宮選手の2ランなどあったものの、静岡決戦をモノにし、3連戦の初戦を勝利で飾った。

手放しで喜べない。5回一死、現在リーグ打率トップの柳田選手が、二塁に到達後に違和感を訴えて途中交代。9回には上林選手が右腕に死球を受け交代するなど、アクシデントが続いた。

柳田選手は交代後にベンチで声援を送るシーンもあり、大事には至っていなそうだが、内川選手、デスパイネ選手が離脱中である状況だけに、これ以上の故障者は避けたいところだ。

万全のチーム状況ではないながら、チーム全員で4連勝を手にした。静岡を離れ、22日から東京ドームで2連戦。ここで一気に3タテすれば、北海道日本ハムを抜いて2位に浮上する。

首位の埼玉西武とはいまだ8ゲーム差と道のりは遠いが、グラシアル選手はヒーローインタビューで力強く宣言した。「3位ですけど、必ず優勝のチャンスはあると思って頑張りたい」。残り39試合。ディフェンディング王者の目は死んでいない。

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