8月19日、楽天生命パーク宮城で行われた東北楽天と千葉ロッテのカード最終戦は序盤、終盤と着実に得点を重ねていった東北楽天が快勝するかに思われた。しかし、最後の最後でまさかの展開が待ち受けていた。
まずは初回、先頭の田中選手が安打を放っていきなり切り込むと、今江選手が安打で続き無死1,3塁の好機を迎える。ここで3番・島内選手が高めに浮いた変化球を見逃さず、右翼へ適時打を放って1点を先取。千葉ロッテの先発・種市投手の立ち上がりを攻め、幸先良く1点を奪う。
東北楽天の先発・辛島投手も4回まで毎回のように得点圏に走者を背負う苦しい展開となるも、要所を締めて無失点に抑え続ける。すると打線が3回に大きな援護点をもたらす。先頭の西巻選手、1番・田中選手という若鷲の連打で好機を生み出すと、初回に続き島内選手の2点適時二塁打で加点。その後の好機で6番・ウィーラー選手、7番・嶋選手にも適時打が生まれて計4得点。5対0と東北楽天が千葉ロッテを突き放す。
6回途中から2番手・宋家豪投手にスイッチし、無失点投球。7回裏に田中選手の一発で6点目が入ると、8回表のマウンドには3番手・森原投手が上がる。ここで千葉ロッテ打線が連打で好機とし、連続犠飛で2点を返す。さらに清田選手の適時打で3対6。終盤に千葉ロッテが追い上げを見せる。
続く9回表には守護神・ハーマン投手が上がるも、千葉ロッテ打線が再び襲い掛かる。先頭の2番・藤岡裕選手、中村選手が連打で出塁すると、4番・井上選手の安打が敵失をも誘って4対6に。さらに内野ゴロと鈴木選手の適時打で土壇場に試合を振り出しに戻すと、7番・根元選手の一打で1塁から鈴木選手が長駆生還。7対6とし、試合をひっくり返す。
さらに1点が加えられ、8対6で東北楽天の最後の攻撃を迎えると、内投手が1点を失い、1点差に詰め寄られるも島内選手を打ち取って逃げ切り勝ち。まさかまさかの展開で千葉ロッテが大逆転勝利を飾った。
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