【試合戦評】先発・松本裕投手は6回途中無失点。福岡ソフトバンクが完封リレーで「スミ1」の投手戦を制す

パ・リーグ インサイト

2017.6.29(木) 00:00

昨夜は、甲斐選手の2試合連続弾を含む4本のアーチを描いた福岡ソフトバンクが、北海道日本ハムとのシーソーゲームを制した。すでに今カード勝ち越しを決めた福岡ソフトバンクの今日の先発は、「日本生命セ・パ交流戦」で、強打の広島打線を7回2失点に抑えた松本裕投手だ。プロ初の中4日での登板となるが、そのポテンシャルを再び発揮して今季2勝目を挙げ、先発ローテーションにおける自身の立場を確立させたい。

対する北海道日本ハムの先発はメンドーサ投手だ。5月28日の対戦では7回途中5失点と打ち込まれているが、昨季は福岡ソフトバンクを最も得意としていた。本来の調子を取り戻し、チーム連敗を4で止めるとともに、5月21日以来となる自身の勝ち星を手繰り寄せたい。

初回、松本裕投手は3番・中田選手から見逃し三振を奪うなどして、北海道日本ハム打線の攻撃を3人で断ち切る上々の立ち上がり。そしてその裏、松本裕投手に早くも援護がもたらされる。先頭の川崎選手が四球を選び、続く今宮選手の内野ゴロの間に進塁。3番・柳田選手は打ち取られるものの、2死2塁の場面で、4番・内川選手が1塁ベースに直撃する右前適時打を放つ。運さえも味方にする4番の一打で、福岡ソフトバンクが1点の先制に成功した。

先制点を許したメンドーサ投手はその後も毎回走者を背負い、球数も要したが、決定機を凌ぎ、福岡ソフトバンクに追加点を与えない。一方松本裕投手も、北海道日本ハム打線を4回表2死まで無安打に抑え込む好投。6回表に2死満塁のピンチを招いてマウンドを降りるが、後を受けた嘉弥真投手が無失点の好救援。両投手陣の踏ん張りによって、試合は福岡ソフトバンクがリードする1対0というロースコアのまま、終盤の攻防に突入する。

1点を追う北海道日本ハムは、メンドーサ投手が5回を投げ終わった後は、宮西投手、谷元投手、白村投手、公文投手とつなぎ、いずれも無失点。援護を信じて1点ビハインドを維持し続けたが、打線は走者を出しながらも反撃が叶わない。対して福岡ソフトバンクは、7回表は森投手、8回表は岩嵜投手が無失点でつなぎ、最終回は守護神・サファテ投手が登板。

サファテ投手は3者連続三振で最終回を締め、試合はわずかなリードを守り切った福岡ソフトバンクが1対0で勝利した。これで北海道日本ハムとのカード3連勝。今日は楽天が試合を行っていないため、リーグ首位とのゲーム差は再び0.5まで縮まった。

先発・松本裕投手は、5回2/3を投げて被安打4、奪三振4、与四球3、無失点。回の途中で降板を告げられたものの、初の中4日登板でありながら首脳陣の期待に見事応えた。2死満塁で登板し、代打の矢野選手から空振り三振を奪った2番手の嘉弥真投手の好救援も光った。明日からはいよいよ楽天との首位攻防戦が始まる。直接対決を制し、一番高い場所で今季のシーズンを折り返したい。

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