2勝目をマークした9日は、試合前に横浜高が快勝
東北楽天の藤平尚真投手が今季3勝目をマークした。16日、敵地ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンク戦。初回に先制点を与える立ち上がりとなったが、中盤に味方が逆転。8回途中まで投げて6安打2失点に封じ「(福岡ソフトバンクは)1人1人の能力が高いので、抑えるのは大変。なんとか粘ることが出来た」と汗を拭った。
初回に牧原の内野安打と茂木の悪送球、福田の犠打、中村晃の犠飛で先制点を奪われた。2回以降も走者を背負う投球となったが、そこは粘りの投球で追加点を許さなかった。同点と追いついた直後の5回に今宮に勝ち越しソロを浴びたが、6回に味方が試合をひっくり返した。
7回には1死二塁のピンチを招いたが、前の打席で本塁打を打たれていた今宮を一邪飛に切り、牧原も空振り三振に仕留めた。8回先頭の代打・明石を左飛に切ったところで、99球で降板となったが、7回1/3を投げて6安打2失点。「真っ直ぐえどんどん押せて、ファウルや空振りが取れていた。打たれた後に点を与えると流れが相手にいく。ギアを上げていくことが出来た」と、2点目を奪われてからの投球に納得の表情を浮かべた。
後輩たちへ、力を送る1勝だ。約3か月のファーム暮らしを経て、8月9日の北海道日本ハム戦で1軍復帰。その試合で今季2勝目をマークしたが、この日の試合前に母校の横浜高校が甲子園で1回戦を戦い、愛産大三河に7-0で快勝していた。
その後輩たちが、17日の第2試合で金足農業高校と3回戦を戦う。「前回は自分の前に力を与えてくれた。今回は力を与えられたと思う」と藤平。1998年以来となる夏の甲子園優勝を目指す母校に向けて、エールを送っていた。
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