8月14日、メットライフドームで行われた埼玉西武とオリックスのカード初戦は、7対6で埼玉西武が勝利。最大6点ビハインドを跳ね返してサヨナラ勝ちを収め、好救援を見せた新外国人・マーティン投手が来日初勝利を挙げた。
初回はオリックス打線が爆発し、埼玉西武先発・多和田投手の立ち上がりを攻めた。1回表、四球と安打、暴投でチャンスを作ると、敵失で2点を先制。さらに伏見選手などに3本もの適時打が飛び出し、この回一挙6得点。ビッグイニングを作ったオリックスが、初回から大量リードを奪った。
しかし、破壊力抜群の打線を誇る埼玉西武は諦めない。2回裏に6番・外崎選手、3回裏に9番・メヒア選手がそれぞれソロを放って4点差に迫ると、6回裏には4番・山川選手が32号2ラン。3本塁打で得点を重ね、6回を終えて4対6と、じわじわと点差を縮めていった。
7回は両チーム無得点に終わり、迎えた8回裏。埼玉西武は敵失から1死2塁の好機を作ると、5番・森選手の適時打で1点差に迫る。さらに2死2塁から7番・中村選手がフェンス直撃の適時二塁打。初回に背負った6点ビハインドを跳ね返し、6対6と試合を振り出しに戻した。
9回表をヒース投手、10回表をマーティン投手と2人の外国人投手が無失点に封じ、迎えた延長10回裏。まずは埼玉西武先頭の浅村選手が気迫のヘッドスライディングで出塁。続く山川選手の打球は、三塁に転がるゴロとなったものの、こちらもヘッドスライディングで併殺を阻止。3・4番が勝利への執念を見せ、1死1塁の場面を迎える。
そしてここで打席に立った5番・森選手が、初球を捉えて左中間を破る二塁打を放つと、一塁走者・山川選手が激走を見せて本塁に生還。最大6点あったビハインドをひっくり返して、埼玉西武がサヨナラ勝ちを収めた。
埼玉西武とオリックスのカード初戦は、7対6で埼玉西武が勝利。先発の多和田投手は、初回に6点を失う立ち上がりだったが、打線の驚異の追い上げで好調・オリックスを相手に逆転勝ちした。敗れたオリックスは、投手陣がリードを守り切れず。3失策と守備でも精彩を欠いた。
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