エスコンフィールドHOKKAIDOに力強く、荘厳な歌声が響いた。
9月29日、北海道日本ハムファイターズのレギュラーシーズンのホーム最終戦。試合後の最終戦セレモニーに、ミュージカル『レ・ミゼラブル』(2024-25年)の出演者が登場し、強い意志を持って諦めずに戦い続ける姿を描いた劇中歌『民衆の歌』を披露。
2024年シーズンの大航海を終え、6年ぶりの「パーソル クライマックス パ」という新たな大海原へと帆を進めるファイターズ戦士たちへ、力強い歌声とともに熱いエールを送った。
『民衆の歌』歌唱中、大型ビジョンには歌の歌詞と共にファイターズの今シーズンを振り返るVTRが流れた。最後は「共に進もう、更なる戦いへ。大航海は終わらない」とメッセージが映し出されると、エスコンフィールドHOKKAIDO最多動員となった3万7527人から大きな拍手が送られ、球場中が歌声の余韻に包まれた。
最終戦セレモニーの球団担当者は、
「今年、北海道日本ハムファイターズがチームスローガンとして掲げている『大航海』という言葉には『荒波をものともせず、どのチームよりも長くシーズン《航海》を続け、歓喜を分かち合う瞬間を思い描きながら最後に光り輝く地へとたどり着く』という意味が込められています。
昨年最下位だったファイターズの若き選手たちが、優勝を目指して本気で戦い続けた今シーズンの最終戦を、レ・ミゼラブルの劇中歌『民衆の歌』の力強いメッセージに合わせて送り出したいと思い、オファーさせていただきました」
そうオファーの経緯を話すと、
「パーソル クライマックス パに向けて戦う選手たちにファンが直接エールを伝えられる最後の日に、全力で軍に立ち向かう姿を表現した『民衆の歌』と共に大航海の続きを鼓舞できればと思いました」と、想いを口にした。
今回出演した『レ・ミゼラブル』でマダム・テナルディエ役を演じる森公美子(もり・くみこ)さんは、最終戦セレモニーでの歌唱を終えて
「エスコンフィールドHOKKAIDOに響き渡る『民衆の歌』! 人生を戦う男たちの歌が、市民の心に突き刺さり、正にパリが動き出す! 今日の北海道日本ハムファイターズの試合同様、戦う男の背中には、何か光る輝くものを見ました! 感動! そして2025年には、札幌にてミュージカル『レ・ミゼラブル』の公演がございます。北海道日本ハムファイターズのファンの皆さま、またぜひお会いいたしましょう!」
と、コメント。そのほか下記の出演者が歌声を披露した。
・ジャベール役:小野田龍之介さん
・マリウス役:中桐聖弥さん
・コゼット役:加藤梨里香さん
・アンジョルラス役:小林唯さん
五十嵐志保美さん、石津秀悟さん、宇山玲加さん、笠行眞綺さん、鎌田誠樹さん、小林遼介さん、柴原直樹さん、杉浦奎介さん、西村実莉さん、般若愛実さん、横田剛基さん、横山友香さん
最後に松本剛選手が、
「戦いはここからです。昨年この場で新庄監督を日本一の監督にすると約束したので、必ず日本一になります。そのために選手一人ひとりは全力で戦い、何より野球を心から愉しみたいと思います。またエスコンフィールドで、笑顔でお会いしましょう!」
と話し、新庄剛志監督が、
「僕たちは日本一しか考えていません。ドラマ『大航海』はここからが一番楽しい場面です。みなさん僕についてきてください!」とファンに呼びかけ、最終戦セレモニーは幕を閉じた。
10月12日(土)よりエスコンフィールドHOKKAIDOは「パーソル クライマックス パ」の舞台となり選手たちを迎える。ドラマ『大航海』はどのような結末を迎えるのか……日本一を懸けた短期決戦はまもなく幕を開ける。
文・池田紗里
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