8月5日、楽天生命パーク宮城で行われた東北楽天と千葉ロッテのカード最終戦は、序盤に握った主導権を最後まで守り切った東北楽天が、4対2で千葉ロッテに勝利した。
試合は初回から、激しい展開を見せた。1回表、3番・中村選手が適時打を放ち、先頭からの3連打、わずか8球で千葉ロッテが1点を先制する。しかし、東北楽天はその裏、今江選手の一打で同点に追い付くと、2回裏にはウィーラー選手の6号ソロと田中選手の適時打で3対1。勝ち越しに成功する。
序盤の点の取り合いから一転して、中盤は投手戦が展開された。東北楽天の先発・辛島投手は、先制こそ許したものの要所を締める粘りの投球で、千葉ロッテ打線の反撃をしのぐ。対する千葉ロッテの先発・涌井投手も、序盤以降は落ち着きを取り戻し、東北楽天打線に追加点を許さない。
このままでは終われない千葉ロッテは7回表、9番・平沢選手の犠飛で1点差に迫った。しかし、直後の7回裏、田中選手の12号ソロで、東北楽天が再びリードを2点に戻す。
このまま逃げ切りたい東北楽天は、勝ちパターンを投入。8回表を青山投手が無失点で抑えると、9回表は守護神・ハーマン投手がいつも通りしっかりと締めて試合終了。東北楽天と千葉ロッテのカード最終戦は、試合の主導権を最後まで渡さなかった東北楽天が、4対2で千葉ロッテに勝利した。
7安打を浴びながらも6回1失点でまとめた東北楽天・辛島投手は、5月25日以来の4勝目。本拠地での勝利は2年ぶりとなった。敗れた千葉ロッテは先制に成功しつつも、11安打2得点と打線がつながらず。先発の涌井投手も7回途中10安打4失点と、悪い流れに呑まれた。
記事提供: