3月29日(金)に開幕を迎えたパーソル パ・リーグ公式戦。現在、2位と10ゲーム差で首位を走る福岡ソフトバンクがそのまま優勝を果たすか、それとも他5球団が食らいつくか。オールスターブレイクを挟んで突入する後半戦も楽しみだ。
シーズン再開にあたってパーソル パ・リーグTV公式YouTubeチャンネルでは、「2024年前半戦 歓喜のサヨナラ勝ち特集【Supported by 三和シヤッター】」と題し、パ・リーグ6球団の前半戦サヨナラゲーム27試合を総まとめ。歓喜の瞬間をいくつか振り返っていく。
首位独走の鷹は前半戦で6度のサヨナラ勝ち
2024シーズン前半戦で最もサヨナラ勝利が多かったのは、福岡ソフトバンクだった。
チーム今季初のサヨナラ勝利は、4月27日(土)の埼玉西武戦。1対1の延長10回裏、先頭の周東佑京選手が二塁打を放つと、今宮健太選手の犠打で1死3塁の絶好機を迎える。ここで柳田悠岐選手が申告敬遠で歩かされ、代走で途中出場していた川瀬晃選手が第1打席へ。カウント0-1からの2球目を打ち返すと、打球は前進守備の右中間を破る適時打となった。
翌28日(日)の試合は、2対2で迎えた12回裏、2死満塁で柳田悠岐選手が打席に立つと、捕逸によりサヨナラ勝利。29日(月・祝)の同カードでは、2対4の9回裏2死1、3塁で柳田悠岐選手が打席に入り、相手守護神・アブレイユ投手が投じた内角のストレートをライトスタンドへ運んだ。3試合連続のサヨナラ勝利で、連勝を「6」に伸ばした。
福岡ソフトバンクは他にも、5月17日(金)~19日(日)ピンクフルデー3連勝をサヨナラで飾るなど、6度のサヨナラ勝利を収めた。
若手もベテランも。緊張感高まる場面で快音を響かせる
4月7日の東北楽天対福岡ソフトバンクは、鈴木大地選手の今季初安打で試合が決まった。同点で迎えた9回裏、1死2塁の場面で打席に立つと、フルカウントからの7球目、低めのフォークを右翼線にはじき返した。オールスターゲーム第1戦でも安打を放ったプロ13年目のベテラン。今後の活躍も楽しみだ。
5月31日の千葉ロッテ対阪神では、延長10回裏2死満塁フルカウントから、小川龍成選手が押し出し四球を選び、今季3度目のサヨナラ勝利。チームはこれで2005年以来19年ぶりの10連勝、14試合連続負けなしを記録した。小川選手を含めた選手たちはおおはしゃぎ。ゲームセットの瞬間には、吉井理人監督と金子誠コーチも笑顔でハイタッチを交わしていた。
今季から埼玉西武でプレーする元山飛優選手は、6月1日の巨人戦で大活躍。1対3で迎えた8回裏に代打で移籍後初本塁打を放つと、9回裏に蛭間拓哉選手の適時打で同点に追い付いたところで第2打席へ。引っ張った打球は一二塁間を破るサヨナラタイムリーとなり、新たなチームメイトから祝福のシャワーを浴びた。
オリックスの紅林弘太郎選手は、4月に2度のサヨナラタイムリーをマーク。24日の埼玉西武戦では、選手たちだけでなく、中嶋聡監督に頭突きされるなど、手洗い祝福を受けている。
前半戦サヨナラゲームの内訳は? 後半戦も熱い展開に期待
パ・リーグ6球団の2024シーズン前半戦サヨナラゲーム全27試合の内訳は、安打14、犠飛6、本塁打4、押し出し四球2、捕逸1となった。また、田宮裕涼選手、岡大海選手、紅林選手、宗佑磨選手、近藤健介選手は、前半戦だけで2度サヨナラ打を放っている。後半戦も劇的な勝利を期待しつつ、試合終了まで両チームのプレーを見届けてほしい。
文・東海林諒平
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