先発のウルフは2点を追う5回に中田に痛恨の2ランを浴びる
■北海道日本ハム 6-3 埼玉西武(4日・メットライフ)
埼玉西武は4日、北海道日本ハムとの首位攻防戦を3-6で敗れ、1勝1敗のタイとした。7月18日以来、中17日の先発となったウルフが6回4失点。打線も北海道日本ハム投手陣の前に7回まで無得点に抑え込まれた。
“西武球場レジェンドOG"渡辺美里さんの国歌独唱でスタートした首位攻防戦第2ラウンド。「休養十分、状態はいい」と土肥コーチがマウンドに送り出したウルフだったが、3回2死から北海道日本ハム・西川に四球を許すとそこから3連打で2点を献上。さらに5回には一死3塁から中田に高めのカーブをレフトスタンドへ運ばれた。
6回4失点で降板し3敗目を喫したウルフも「あのホームランはもったいなかった」と、振り返った一発。辻監督は「(外野が)前進しているときに今の中田に高目のボールはね。外野フライでもOKと思っている中田に、あのボールは楽に持って行かれてしまう」と苦言を呈した。
打線は8回に中村が13号3ランを放ち反撃に出たが時すでに遅し。北海道日本ハムと同じ計10安打を放ったが指揮官は「そんなにチャンスなかったよ。マルティネスが良かったね」と淡々と口にした。
それでも「本来なら完敗の流れ。そこでサンペイ(中村)の3ラン。(スタンドから)あれだけの声援を受けて、僕自身も嬉しかったし、まだいけるという気持ちになった」と称賛した。
これで首位攻防戦は1勝1敗。しかし「しびれるのはまだ先じゃないですか」と指揮官は先を見据える。「今日は普通に野球を観れたけどね。ここまでも1試合1試合を大事に戦ってきているわけだし」。辻監督の言葉はこれまでと変化はない。
「まぁ、こういう戦いは続くよ。連敗しないことが一番」と、明日への戦いへ気を引き締めていた。
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