延長12回までもつれた熱戦は、わずかにオリックスの意地が勝り連敗ストップ

パ・リーグ インサイト

2018.8.4(土) 18:03

オリックス・バファローズ 武田健吾選手(C)PLM
オリックス・バファローズ 武田健吾選手(C)PLM

8月4日、ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクとオリックスのカード2戦目は、両先発による白熱の投手戦が展開され、延長戦にもつれる熱戦となった。

今季初登板となった福岡ソフトバンクの先発・松本投手は初回、1番・西村選手、2番・大城選手から連続三振を奪うと、3番・西野選手に内野安打を許したものの、後続を断って無失点。初登板のプレッシャーは感じられず、堂々たる投球で上々の立ち上がりを見せる。

一方のローチ投手は、150キロ近い直球に加え、100キロ台の緩いカーブを織り交ぜ、相手打者を翻弄。福岡ソフトバンクの打線をもってしても攻略には苦労するようで、初回から3回まで9人で仕留める好投を披露する。

試合が動いたのは4回裏。福岡ソフトバンクの先頭・上林選手が高々と打球を打ち上げると予想以上に伸びた打球を中堅手が捕球できず。フェンスに当たって跳ね返る間に、俊足を飛ばして3塁を陥れる。いきなりつかんだ好機に、2番・牧原選手がしっかりと中前に打球を飛ばし、1点を先制。福岡ソフトバンクが先制点を握る。

その後は両先発が相手打線につけ入る隙を与えず、松本投手は6回無失点。ローチ投手も6回1失点と、ハイレベルな投手戦で試合が進行する。

再び試合が動いたのは7回表。ラッキー7の攻撃で1死から4番・吉田正選手が打席へ。打席途中で100球を超え、103球目となった外角への変化球を捉えた打球は左中間テラス席に突き刺さる16号ソロに。これぞ4番といったアーチで1対1となり、試合は振り出しに戻る。

8回、9回はともに無得点に終わり、試合は延長戦に突入。すると、すぐさまオリックスが好機を迎える。まずは先頭の小田選手が三塁打を放つと、8番・福田選手があっさりと中前に打球を飛ばし、勝ち越しの適時打に。福岡ソフトバンクの先制打と同様の攻撃で勝ち越し点を奪い、オリックスがこの試合初のリードを奪う。

10回裏のマウンドには、守護神・増井投手が上がるが、福岡ソフトバンク打線が襲い掛かる。先頭の中村晃選手が左中間フェンスに直撃する二塁打を放ち、7番・松田選手は申告敬遠で1塁へ。ここで工藤監督が代打・長谷川選手を送ると、この起用に応えるように初球を左中間にはじき返す同点適時打。土壇場で福岡ソフトバンクが再び試合を振り出しに戻す。

しかし、12回表にオリックスが再び攻勢を仕掛ける。先頭の小田選手が四球で歩き、その後3塁へ進む。この好機で1番・武田選手が犠飛を放ち1点を勝ち越し。またもオリックスがリードを奪うと、その裏を6番手・比嘉投手が抑えて逃げ切り勝ち。直近の13試合で1勝12敗と苦しんでいたオリックスが7月29日以来の勝利を挙げ、連敗を4で止めた。

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