8月3日、メットライフドームで行われた埼玉西武と北海道日本ハムのカード初戦は、4対3で埼玉西武が勝利。終盤に思わぬ形で決勝点が転がり込んできたが、首位攻防第1ラウンドと呼ぶべき試合で、価値ある白星を挙げた。
埼玉西武の先発・菊池投手は立ち上がりから安定感を欠いていたものの、粘って先制点を許さない。そんなエースを援護するように、3回裏、埼玉西武は秋山選手の適時三塁打で1点を先制する。しかし、北海道日本ハムも好投する先発・上沢投手をすぐさま助けた。直後の4回表にレアード選手の2ランと清水選手の適時打で3点を挙げ、3対2と試合をひっくり返した。
リードをもらった上沢投手は埼玉西武の強力打線相手に好投を続け、2点リードの7回裏もマウンドに上がったが、ここで連打を浴びて無死1,3塁の大ピンチを招き、途中降板。中継ぎ陣に後を託す。
2番手の宮西投手は、埼玉西武の代打・栗山選手に犠飛を許して1点差まで詰め寄られたものの、1死満塁のピンチで浅村選手を併殺コースのゴロに打ち取る。しかし、一塁への送球がまさかの悪送球となり、痛恨の2失点。4対3と、埼玉西武が思わぬ形で1点のリードを手にした。
埼玉西武リードのまま試合は最終回に突入し、3番手・ヒース投手がマウンドに上がる。何とか反撃したい北海道日本ハムだったが、代打攻勢を3者連続三振に切って取られ、ミスで失った2点を取り返すことができず。埼玉西武と北海道日本ハムのカード初戦は、4対3で埼玉西武が勝利した。
勝利した埼玉西武の先発・菊池投手は6回2/3を3失点と力投したが、首位攻防戦で白星をつかむことはできず。それでも打線が7回に粘りを見せて逆転に成功し、平井投手とヒース投手が無失点リリーフで1点リードを守り抜いた。
敗れた北海道日本ハムの先発・上沢投手は6回0/3を3失点と奮闘したものの、味方のミスもあって勝ち投手ならず。終盤までは主砲と伏兵の活躍で3得点を奪う理想的な展開だったが、勝負所で犯した致命的な悪送球が、勝敗を分ける形となってしまった。
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