3年連続交流戦の優勝へ向け、福岡ソフトバンクが価値ある一勝を得た。11日の阪神戦に5対2で勝利。オリックスが中日に敗れたことで、9勝3敗で交流戦首位タイに浮上した。
先発の山田投手が5回1失点で今季初登板初勝利。千賀投手が背中の張りで離脱したことにより、めぐってきたチャンスをモノにした。5回を投げ切るのに100球を要し、試合中にブルペンで調整するなど悪戦苦闘。工藤監督も「結果だけ見ればよかったけど、内容含めて、しっかりできるように」と厳しいコメントも受けたが、何はともあれ勝利の結果に安どの表情。ヒーローインタビューでは、昨年6月7日以来の白星に「お久しぶりです」と白い歯を見せた。
味方の好プレーも光った。初回1死、俊介選手の右中間を破ろうかという打球をセンター・柳田選手がダイビングキャッチで好捕すれば、2回2死1,2塁、大和選手の左前打で、左翼の中村選手がホームへ好返球し失点のピンチを救った。8回2死3塁から、今宮選手、柳田選手の連続適時打で貴重な勝ち越し点をつかむと、最後は守護神のサファテ投手がしっかりと締めた。
これでホークスは6カード連続の勝ち越し。リーグ首位の楽天を1.5差でピタリと追走中だ。千賀投手、内川選手ら主力が相次いで離脱する中、地力の強さを見せつけている。
お立ち台で今宮選手が「交流戦優勝を目指して頑張っていきます」と力強く宣言したように、まずは3年連続の交流戦Vが直近の目標となる。交流戦も残り6試合。上位3チームがパ・リーグ球団で、9勝3敗で福岡ソフトバンクとオリックス、それを埼玉西武が追う。福岡ソフトバンクもオリックスも、セ・リーグ首位チームの広島と3連戦を残しており、8勝3敗1分の埼玉西武にもまだまだチャンスはあるといえる。
工藤監督は「終わったら順位は決まる。3連戦の勝ち越しを目標にやっていきます」と、淡々と次戦を見据えた。ペナントレースの順位を大きく左右するといわれる交流戦。2017年のトップに立つのは、どのチームか。
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