8月1日、京セラドーム大阪で行われたオリックスと東北楽天のカード第2戦目は、東北楽天が4対2で勝利。土壇場の12回に飛び出した枡田選手の一打で、延長戦にもつれ込んだ死闘を制した。
試合は昨夜に続いて接戦となった。まずは1回裏、2死2塁からオリックスの4番・吉田正選手が適時打を放ち、チームに先制点をもたらす。しかし3回表、東北楽天の切り込み隊長・田中選手が同点ソロをかっ飛ばし、試合は一振りで1対1の振り出しに戻った。
その後はオリックスの先発・アルバース投手と東北楽天の先発・古川投手がともに好投を見せ、試合は投手戦の様相を呈する。試合が再び動きを見せたのは6回裏。先頭のマレーロ選手が左翼席最上段に飛び込む豪快なソロを放ち、オリックスが勝ち越しに成功した。
リードを握ったオリックスのアルバース投手は、7回1失点と先発の役割を十二分に果たして、2番手の近藤投手にバトンタッチ。しかし、代わった直後の8回表、東北楽天の先頭の田中選手がこの試合2本目となる同点ソロを放つ。その後は両チームともに継投策に入り、相手打線に得点を許さず。試合は同点のまま、延長戦に突入していった。
延長に入ってからも両投手陣がともに譲らず、試合は12回の攻防へと進んでいく。東北楽天はここでオリックスの7番手・吉田一投手を攻め立て、2死から連打を浴びせる。そして1,2塁のチャンスで、枡田選手が値千金の2点適時二塁打を放ち、土壇場で勝ち越しに成功した。
2点リードを守るべく、東北楽天の12回裏のマウンドには久保投手が上がる。先頭の白崎選手にいきなり二塁打を許したものの、後続を抑え込んでゲームセット。オリックスと東北楽天のカード第2戦は、東北楽天が4対2で勝利。延長戦までもつれ込んだ熱闘を制し、2連勝を飾った。
節目の10勝目を目指したオリックスの先発・アルバース投手は7回1失点の好投で、勝ち投手の権利を持ったままマウンドを降りたが、後続が打たれたことで2桁勝利はまたしてもお預け。打線は11安打2得点とつながりを欠き、最後は吉田一投手が連夜のリリーフ失敗。痛い形で接戦を落とした。
東北楽天の先発・古川投手は7回2失点の力投を見せたが、相手投手の好投もあって、こちらも白星をつかむことはできず。しかし打線では田中選手が2本塁打の活躍を見せ、途中出場の枡田選手が決勝打。チーム状態の良さを感じさせる勝利を挙げ、5位・オリックスとのゲーム差を2.5としている。
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