7月31日、メットライフドームで行われた埼玉西武と福岡ソフトバンクのカード初戦は、投打の歯車がかみ合った埼玉西武が、7対4で福岡ソフトバンクに勝利。首位の強さを見せ、6連勝を飾った。
試合は埼玉西武が得意の空中戦に持ち込み、最後まで福岡ソフトバンクに流れを渡さなかった。3回裏、まずは先頭のメヒア選手が福岡ソフトバンク先発・千賀投手から、右翼席に突き刺さる8号ソロを放って、先制点を奪う。4回裏には8番・中村選手にも11号ソロが飛び出し、恐怖の8・9番コンビの一発で、埼玉西武が2点のリードを握った。
5回裏には、押し出し四球でリードを広げた埼玉西武。援護を受けた多和田投手は、土肥コーチの「強いストレートを投げられている」というコメント通り、150キロ超えの直球と切れ味抜群の変化球のコンビネーションで、福岡ソフトバンク打線に付け入る隙を与えない。
千賀投手の球数が100球を超えたところで、埼玉西武打線が一気に試合を決めにかかる。3点リードの6回裏、まずは2死から1番・秋山選手が15号ソロを放つと、3番・浅村選手の22号2ランでさらに追加点。続く山川選手もダメ押しの27号ソロを左翼席に叩き込み、この回だけで3本塁打4得点の大攻勢を見せた埼玉西武が、リードを7点に広げた。
福岡ソフトバンクは、9回表に今宮選手の適時二塁打と、中村晃選手の9号3ランで4点を奪って意地を見せたが、反撃はここまで。最後は、多和田投手が福田選手を打ち取ってゲームセット。埼玉西武と福岡ソフトバンクのカード初戦は、7対4で埼玉西武が勝利した。メヒア選手の先制アーチを皮切りに計5本塁打と自慢の打線が火を噴き、早い段階でつかんだ流れを最後まで相手に渡さなかった。
勝利した埼玉西武は、最後こそヒヤリとしたものの、多和田投手が2試合連続の完投を決めて、見事6連勝。敗れた福岡ソフトバンクは、千賀投手が6回7失点と誤算。打線も10安打4得点と、最終回以外つながりを欠いた。
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