【試合戦評】投打で精彩を欠いた楽天が大敗。セ・パ首位対決は広島に軍配が上がる

パ・リーグ インサイト

2017.6.9(金) 00:00

昨日の試合でエース・則本投手が8試合連続2桁奪三振をマークし、メジャーリーグ記録に並ぶ快挙を達成した楽天。チームも連敗ストップに成功し、今日は本拠地でセ・リーグ1位の広島と激突する。先発は戸村投手で、対する広島がジョンソン投手だ。戸村投手は、先発予定だった塩見投手が腰痛を訴えたため、急きょ代役を任された。エースがもたらした昨日からの良い流れを引き継いで、今日からまた連勝をスタートさせたい。

初回、戸村投手は2奪三振を含む3者凡退で広島打線を抑え、緊急登板ながらも落ち着いた立ち上がりを披露する。しかし、2回表に6番・バティスタ選手の適時二塁打などで3得点を奪われ、3回表にもピンチを招くと、救援陣に後を託して降板。ところが2番手の久保投手も踏ん張れず、楽天は2イニングス連続で3点を失う。

広島の6点リードで迎えた4回裏、楽天打線が意地を見せた。先頭のアマダー選手が四球を選び、5番・銀次選手が左安を放つ。続く島内選手も安打でつなぎ、無死満塁の絶好機を演出すると、7番・岡島選手のゴロの間に3塁走者が生還。なおも1死1,3塁の場面で、8番・藤田選手が一二塁間を破る適時打で追加点を挙げ、楽天がこの回2点を返した。

しかし、8回表にも2死からの4連打で一挙4点を失い、スコアは2対10に。9回表にも2点を加えられて万事休す。最後の攻撃でウィーラー選手が適時打を放つも、試合は3対12で楽天が大敗を喫する結果となった。

両リーグの首位対決3連戦の初戦は、セ・リーグの広島に軍配が上がった。打線は10安打を放ちながら3得点とつながらず、投手陣は16本の安打を浴びて12失点と、投打ともに精彩を欠いた。リーグ2位の福岡ソフトバンクが連勝を4に伸ばし、これでゲーム差は0.5。首位の座を死守するためにも、明日からはこれまで以上に気が抜けない戦いとなる。

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