新天地で守護神となった右腕、投打二刀流で魅せるサブマリンも
「日本生命セ・パ交流戦 2024」で連覇を目指す横浜DeNA。主将の牧秀悟選手を筆頭に筒香嘉智選手、宮崎敏郎選手といった好打者に目がいきがちだが、元パ・リーグ選手たちが投打でキーマンとなっている。
横浜DeNAへの移籍を機に飛躍した一人が森原康平投手だ。
2016年ドラフト5位で東北楽天に入団すると、2019年に64試合33HPと中継ぎで活躍。2022年7月に伊藤裕季也選手とのトレードで横浜DeNAに加入した。当初は東北楽天時代と同じく中継ぎの一角だったが、移籍2年目の2023年に守護神・山崎康晃投手の不調に伴い、抑えに抜擢。46試合、2勝1敗17セーブ、防御率2.32と期待に応えた。150km/h台のストレートにフォークも武器とし、今季もすでに2桁セーブをマーク。セーブ数はセ・リーグ3位につけている。
伊藤光選手がオリックスからトレードで横浜DeNAに移籍したのは2018年シーズン中。移籍2年目の2019年に84試合出場するが、以降はケガに悩まされるシーズンも。バウアー投手とのバッテリーで注目を集めた昨季は、前年より多い61試合に出場した。今季は山本祐大選手の台頭で出場機会が減っているが、ここまで打率.313、OPS.853の好成績を記録。エスコンフィールドで行われた北海道日本ハム戦では1号2ランを放った。
さらに今季からパ・リーグ出身の3投手が横浜DeNAに加入した。
横浜市出身の中川颯投手(前・オリックス)は地元で心機一転、好スタートをきった。横浜DeNAで迎えた今季はオープン戦から13イニング無失点とアピールに成功すると、4月4日阪神戦で移籍後初登板初先発を果たす。その後はロングリリーフで登板を重ね、4月30日中日戦で2度目の先発。7回途中1失点でプロ初勝利を挙げた。DH制のないセ・リーグということもあり、アマチュア時代から評判だったバッティングでも貢献。5月18日中日戦では横浜スタジアムのライトスタンドにプロ1号を放り込んでみせた。
現役ドラフトで千葉ロッテから加入した佐々木千隼投手は、交流戦が開幕する直前に一軍へ昇格。5月29日東北楽天戦は1回無失点で移籍後初登板を飾る。6月1日北海道日本ハム戦では緊急降板となった中川颯投手のあとを受けてマウンドへ。2回無失点で自身2年ぶりのホールドを記録した。
福岡ソフトバンクで守護神を務めた森唯斗投手も今季から横浜DeNAの一員に。移籍後初登板となった4月14日東京ヤクルト戦は7失点(自責点1)を喫したが、同月の巨人戦で移籍後初勝利を挙げた。
また、ファームでは大田泰示選手(前・北海道日本ハム)、西巻賢二選手(元東北楽天・千葉ロッテ)も控えている。
パ・リーグ出身の選手たちが横浜の地でさらに輝けるか。この交流戦の見どころとして引き続き注目だ。
※成績は2024年6月3日時点
文・菊地綾子
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