7月29日、札幌ドームで行われた北海道日本ハムとオリックスのカード最終戦は、試合終盤に主砲の殊勲打で流れを引き寄せたオリックスが、8対2で北海道日本ハムに逆転勝利。先発したローチ投手は初勝利こそならなかったものの、7月20日から始まったチームの連敗は「8」でストップした。
北海道日本ハムの先発・高梨投手、オリックス先発・ローチ投手がともに好投を披露し、試合は中盤まで投手戦の様相を呈した。
先にその均衡を破ったのは北海道日本ハムだった。4回裏、先頭の中田選手がフェンス直撃の当たりを放ち、ヘッドスライディングで二塁に飛び込むと、続くレアード選手が先制打。オリックス打線にここまで1安打も許していなかった高梨投手に、1点の援護点をプレゼントする。
しかし直後の5回表、突如高梨投手が安定感を欠く。オリックス先頭の吉田正選手が四球、続く伏見選手が二塁打でつなぐと、6番・宮崎選手が同点打を放ち、すぐさま試合を振り出しに戻す。無死1,3塁から7番・安達選手もきっちり犠飛を決め、オリックスが2対1と勝ち越しに成功した。
ただ5回裏、近藤選手が適時打を放って、試合は再び2対2の同点に。
両先発はともに6回2失点でマウンドを降り、同点のまま迎えた7回からは、両チーム継投策に入る。まずは北海道日本ハムの2番手・公文投手が7回表を無失点で抑えると、その裏の攻撃をオリックスの2番手・近藤投手がわずか9球で終わらせた。
すると8回表から、オリックス打線が突如目覚める。先頭の大城選手が四球、続く西野選手が二塁打で好機を作ると、3番・ロメロ選手が北海道日本ハム・トンキン投手の変化球を中前にはじき返す2点適時打。オリックスが2度目の勝ち越しに成功し、スコアを4対2とした。
さらに9回表、北海道日本ハムの4番手・白村投手も攻略。8番・武田選手の安打、四球などで好機を作ると、続く福田選手の適時打で1点を追加。そして3番・ロメロ選手には左翼席上段へ飛び込むダメ押しの3ランが飛び出す。オリックスが終盤に猛攻し、8対2とリードを6点に広げた。
試合中盤までの競り合いからは一転、大きなリードを握った最後のマウンドには比嘉投手が上がり、淺間選手に今季初安打許すも無失点に抑えてゲームセット。北海道日本ハムとオリックスのカード最終戦は、8対2でオリックスが勝利。ロメロ選手の2安打5打点2盗塁の活躍で、チームの連敗を「8」で止めた。敗れた北海道日本ハムは、1回2失点のトンキン投手、1回4失点の白村投手が誤算だった。
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