シーソーゲームは押し出し四球で勝ち越した楽天に軍配。鷹は救援陣が崩れ勝率5割に逆戻り

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2018.7.27(金) 22:29

東北楽天ゴールデンイーグルス・ハーマン投手(C)PLM
東北楽天ゴールデンイーグルス・ハーマン投手(C)PLM

7月27日、ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクと東北楽天の一戦は、終盤までもつれる点の取り合いを東北楽天が制し、6対5で勝利を収めた。

試合序盤、主導権を握ったのは福岡ソフトバンクだった。初回に1番・上林選手の安打から1死3塁の好機を迎えると、3番・内川選手がしっかりと適時打を放って1点を先制。さらに3回裏には、またも上林選手の出塁で好機を生み、5番・松田選手の適時打で1点を加えると、続く中村晃選手がバットのグリップに当てる秘打で追加点を挙げ、3回を終えて3対0とリードした。

福岡ソフトバンクがリードを保って迎えた5回表、東北楽天が攻勢を仕掛ける。福岡ソフトバンクの先発・バンデンハーク投手に対し、先頭の1番・田中選手の安打から2死1,2塁の好機を作ると、5番・銀次選手の中前打を皮切りに4者連続の適時打が出て一挙5得点。ビッグイニングでスコアを5対3とし、東北楽天が試合をひっくり返した。

一転してビハインドを背負った福岡ソフトバンクだったが、すぐさま反撃。3番・内川選手の二塁打などで1死1,3塁とすると、6番・中村晃選手がもう少しで本塁打という当たりをはじき返し2者が生還。「犠牲フライでもいいと思い、打席に入りました」という巧打者の一打でスコアを5対5とし、試合を振り出しに戻す。

6回は両チームとも無得点に終わり、迎えた7回表。東北楽天は2つの四球と1番・田中選手の安打で2死満塁の絶好機を作ると、代打・枡田選手が落ち着いて四球を選び、押し出しで貴重な1点をもぎ取る。勝ち越し点を挙げた東北楽天が、7回を終えて6対5と1点のリードを奪った。

逃げ切りを図る東北楽天は7回裏を宋投手、高梨投手のリレーで無失点に抑えると、8回裏に登板した青山投手はピンチを背負いながらもスコアボードにゼロを刻む。救援陣が踏ん張りを見せ、東北楽天がリードを保ったまま試合は9回の攻防へと突入した。

迎えた最終回、福岡ソフトバンクは9回表のマウンドに守護神・森投手を送り、それに応えるように3者連続三振に仕留めて執念を見せる。しかし、最後は東北楽天の守護神・ハーマン投手の前に3者凡退に終わり反撃ならず。東北楽天が6対5と接戦を制し、連勝を3に伸ばした。

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