【試合戦評】序盤から苦しい展開を強いられた首位・楽天。投打が振るわず2連敗

パ・リーグ インサイト

2017.6.6(火) 00:00

「日本生命セ・パ交流戦」最初のカードは3連勝と好スタートを切ったが、前カードは1勝2敗で負け越したパ・リーグ首位の楽天。4日の試合では先発の岸投手が6回2失点と好投したものの、今季初の完封負けを喫した。この敗戦が悪い意味での契機とならぬよう、今日から始まる横浜DeNAとの3連戦で、今一度良い流れを引き寄せたい。

3連戦の初戦は山形県の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがたで行われる。楽天の先発は辛島投手、横浜DeNAの先発は濱口投手である。辛島投手は前回登板の巨人戦で3回4失点と崩れたが、打線の大爆発と好救援によってチームはその試合に勝利した。今季多くの登板で試合を作り、チームの躍進を支えてきた辛島投手。今日の試合は自らの投球で勝ち星を手繰り寄せたい。

初回、辛島投手は立ち上がりに苦しむ。先頭の桑原選手にフルカウントからソロを打たれて先制を許すと、1死1塁から4番・筒香選手にも2ランを浴びる。いきなり3点を失い、さらに2回にも1死満塁のピンチを招いた。何とかそこは無失点で切り抜けたものの、3回表からは早くも2番手の戸村投手にマウンドを譲る不本意な登板となる。

しかし、その戸村投手も横浜DeNA打線に捕まってしまう。3回表に5番・宮崎選手からこの試合3本目となる本塁打を打たれ、スコアは早くも0対4に。4回裏、2死2,3塁から濱口投手の暴投で1点を返したが、直後の5回表に3番・ロペス選手のソロや7番・高城選手の適時三塁打などで一挙4失点。楽天は試合中盤で7点の大量リードを奪われる。

楽天は6回表にも1点を失い、追い上げを見せたいところだったが、その後の攻撃を封じられ、試合はそのまま1対9で横浜DeNAが勝利。楽天は2連敗を喫してしまった。

先発の辛島投手は2回3失点、2番手の戸村投手は4回6失点。投手陣の不調が響いたことは確かだが、5安打に抑え込まれ、得点は相手の失策による1点のみと、打線も終始つながりを欠いた。今季初の完封負けに続いて、今日の大差での敗戦は、チームの勢いを減速させかねない。パ・リーグが優位だと言われているからこそ、1敗が重い意味を持つ交流戦は、ペナントレースの順位にも大きな影響を及ぼす。カード勝ち越しを懸けて、明日からも気を抜かずに戦っていきたい。

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