【試合戦評】初回に奪った先制点を死守したオリックスが交流戦無傷の5連勝。

パ・リーグ インサイト

2017.6.3(土) 00:00

オリックス・バファローズ T-岡田選手(C)PLM
オリックス・バファローズ T-岡田選手(C)PLM

パ・リーグ4位のオリックスとセ・リーグ4位の巨人による「日本生命セ・パ交流戦」第2戦。オリックスの先発は自身2勝目を狙う松葉投手、対する巨人の先発は防御率リーグトップの田口投手。

松葉投手は前回登板で7回途中2失点と好投するも、勝ち星に恵まれず。4月5日の登板を最後に白星から遠ざかっているだけに、交流戦で勝利を積み重ねていきたい。また、打線は昨夜の試合で、9回2死から3点差を追い付き、11回に2得点で勝利を収めた。今日は安定感抜群の田口投手を相手に打線がたたみ掛け、連勝を継続することができるか。

昨日の勝利の勢いそのままに、初回からいきなり試合が動く。1回表、オリックスは武田選手が中前打で出塁すると、1死から昨日の試合で本塁打を放った安達選手が右前に運び、1死1,3塁の好機を生み出す。続く小谷野選手の二ゴロの間に1点を先制し、なおも1,3塁として迎えるはここまで12本塁打を放っているT-岡田選手。4球目の内角高めに甘く入った直球を完璧に捉える13号3ラン。主砲の一発で4点を奪い、オリックス打線が初回から火を噴く。

3回表には四球で出塁した安達選手が2塁へスタートを切ると、小谷野選手がエンドランを決めて1死1,3塁とチャンスメークに成功する。打席には初回に3ランを放ったT-岡田選手が向かう。しかし、ここは田口投手の外角低めのスライダーに手が出て三振に倒れてしまい、この回は無得点に終わる。

松葉投手の立ち上がりは、初回に3人で仕留め、2回裏は四球で出塁を許すも無失点。3回裏には2死2塁の場面で坂本選手を三振に仕留めるなど、粘投でスコアボードに0を並べ続け、4対0のまま試合は中盤に突入する。

5回表、本来の調子を取り戻し始めた田口投手に対し、オリックスは中押しの得点を奪うべく再び攻勢を仕掛ける。死球と安打で1死1,2塁とすると、5番・中島選手が中前への適時打。5点目を奪って巨人を突き放し、試合の主導権を握る。

オリックス5点リードの6回裏、ここまで無失点に抑えていた松葉投手が巨人打線につかまってしまう。連打などで無死満塁とされると、村田選手に低めに入ったフォークを完璧に捉えられ、打球は無情にも左翼席へ。まさかの3試合連続弾となる満塁本塁打を浴びて1点差に迫られ、先の読めない試合展開に。わずか1点のリードを保って終盤の攻防を迎える。

8回裏はヘルメン投手の後を受けた黒木投手がマウンドへ。ここまで22試合に登板しながら防御率1.66と抜群の安定感を誇るルーキー右腕は、交流戦に入ってもその投球は変わらず、クリーンアップを3人で斬る。9回裏は守護神・平野投手が3人で締め、今季12セーブ目。終盤は継投策で逃げ切ったオリックスが5対4で勝利した。

オリックスはこれで交流戦無傷の5連勝と、先月の低迷を払しょくし、見事な浮上を見せている。明日はルーキー・山岡投手が登板予定。自身2勝目を目指す右腕を好調の打線が早々に援護し、苦手としていた巨人を相手に同一カード3連勝、そして今季最多の7連勝を目指したい。

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