4月7日、千葉ロッテマリーンズに“新戦力”が加わった。
千葉ロッテは社会貢献プロジェクト「MARINES LINKS」の一環として、認定NPO法人Being ALIVE Japanが運営する「TEAMMATES事業」に2022シーズンから参画。同事業は、長期療養中の子どもがスポーツチームに“入団”し、練習などの活動に参加する取り組みだ。
今シーズン、千葉ロッテに入団したのは中学1年生の山崎悠成くん。小学2年生から千葉ロッテを応援しているという。そんな悠成くんの入団会見の様子をレポートする。
入団会見当日は春の陽気に包まれた。
この日、ZOZOマリンスタジアムでは千葉ロッテ対オリックスの試合があり、グラウンドでは千葉ロッテの選手が試合前練習に汗を流していた。会見前にダグアウトからその様子を見学した悠成くん。少し緊張しながら、チームメイトとあいさつを交わす一幕も。熱心にグラウンドを見つめる姿が印象的だった。
入団後の目標は「選手全員に話しかけること」
「今シーズン、マリーンズのために悠成くんが来てくれることになりました。1年間よろしくお願いします」
吉井理人監督のあいさつで入団会見がスタートした。まずは、吉井監督と悠成くんが契約書にサイン。正式に1年間の選手契約を結んだ悠成くんは、吉井監督から贈呈されたユニフォームに袖を通す。背番号は「100」。悠成くんと球団・関係団体のそれぞれが「全力で100%取り組む」という思いが込められている。
そして「山崎悠成です。中学1年生です。よろしくお願いします」と自己紹介し、集まった報道陣からの質問にハキハキと答えていった。
チームに入団した今、楽しみなことを聞かれると、「マリーンズの選手に会うことです」と回答。入団後の目標としては「選手全員に話しかけること」を掲げた。
さらに、同事業を通じて昨シーズン千葉ロッテの一員として活動した實松亮平くんが会見に駆けつけ、「選手の皆さんは優しいからたくさん話しかけて」とアドバイス。背番号「100」がしっかりと引き継がれた。
無事に会見が終わった後は、選手名鑑用の撮影が。大きな照明などのセットに囲まれ、最初は少し緊張していた悠成くんだったが、カメラマンの指示を次々とこなしていく。周囲から「かっこいい!」「もうすっかり選手だね!」と声が上がるほどだった。
入団会見に写真撮影と、千葉ロッテの選手としての初めての活動を終えた悠成くん。今後は11月の修了式まで、ZOZOマリンスタジアムとロッテ浦和球場にて月1回、選手のサポートや投球・打撃練習などを実施する。
「縁の下の力持ちのような選手になりたい」と、チームのために奮闘する悠成くんの今後に注目だ。
取材・文 高橋優奈
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