【試合戦評】中軸が効率的に得点を挙げる活躍。北海道日本ハムが交流戦最初のカードを勝ち越し。

パ・リーグ インサイト

2017.6.1(木) 00:00

パ・リーグ5位の北海道日本ハムと、セ・リーグ3位の横浜DeNAの「日本生命セ・パ交流戦」3戦目。勝敗は互角の1勝1敗で迎えた。交流戦の開幕戦でもあった初戦は、横浜DeNAが完封リレーを決め、昨日の2戦目は北海道日本ハムの先発・斎藤佑投手が623日ぶりの勝利投手に。両チームにとってカードの勝ち越しがかかる今日の試合の先発は、北海道日本ハムが中村投手、横浜DeNAが井納投手である。

中村投手は5月25日に今季初先発を果たし、5回2失点と力投を見せたがチームは黒星を喫した。前回の阪神戦で隙のない投球を見せた井納投手を打ち崩すのは容易いことではないが、昨日の快勝の勢いのまま、自身にも、そしてチームにも勝ち星をもたらしたい。

初回、中村投手は走者を出し、球数を要する不安定な立ち上がり。しかし、一打で先制点を奪われるピンチを何とか抑えて、無失点で切り抜ける。

3回裏、走者を背負いながらも要所を締める中村投手に、援護がもたらされた。先頭の西川選手、2番・松本選手が連打で出塁すると、無死1,2塁の絶好機から、3番・近藤選手が鋭い当たりの2点適時二塁打を放つ。さらに4番・中田選手が、本拠地の札幌ドームでは今季初となる左中間席への5号2ラン。「早く打ちたいと思っていたから良かったよ」と振り返る主砲の一発も飛び出し、この回一挙4得点を奪った北海道日本ハムが試合の主導権を握る。

しかし5回表、3番・ロペス選手のソロと5番・宮崎選手に2ランを浴びて3点を奪われ、1点差に迫られる。

すぐに突き放したい北海道日本ハムは、直後の5回裏に1死から3番・近藤選手と4番・中田選手が連打で出塁し、1死1,3塁の場面で、5番・レアード選手が犠飛。1点を追加してスコアを5対3とし、北海道日本ハムがリードを2点に広げる。

その後は谷元投手、宮西投手、マーティン投手、増井投手といった盤石の継投で、2点のリードを守り切った北海道日本ハムが、5対3で横浜DeNAに勝利。先発の中村投手は5回3失点で試合を作り、2015年以来となる勝利投手となった。これで今カード勝ち越しが決定。昨日の試合で勝ち星を得た斎藤佑投手に引き続き、チームにとっては二重の意味でうれしい1勝となった。

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