【試合戦評】投手陣が崩れた埼玉西武。最終回の反撃も及ばず交流戦連敗スタート

パ・リーグ インサイト

2017.5.31(水) 00:00

昨日開幕した「日本生命セ・パ交流戦」。セ・リーグ首位の広島を迎えた埼玉西武だが、初戦は先発・野上投手が好投するも、打線が振るわず黒星スタートとなった。4連敗は避けたい埼玉西武は来日初先発となるガルセス投手がマウンドに上がる。ここまで中継ぎで奮闘していた左腕に勝利を届けるためにも、打線がしっかりと援護したいところ。一方、6連勝中と好調の広島は大瀬良投手が先発。勝ち星こそ2勝だが、好投を続ける右腕が今日はどのような投球を見せるか。

序盤、ガルセス投手は3イニングス連続で得点圏に走者を背負う苦しい投球ながら、土肥コーチも「要所要所は丁寧に投げられている」と評したように何とか無失点で切り抜ける。一方の大瀬良投手に対して打線は、低めに集められた速球と変化球を前に2回まで無得点に終わる。

しかし迎えた3回裏、今季初スタメンとなった埼玉西武・金子侑選手が内野安打で出塁すると、2死2塁の好機に源田選手が内野安打、さらに送球エラーも重なり埼玉西武が3試合ぶりとなる先取点を挙げる。

4回表、會澤選手に2ランを浴びて逆転を許すとガルセス投手の投球に乱れが生じ、続く5回表には先頭の田中選手に四球を許すと失策と四球も絡み1死1,3塁のピンチを迎えてしまう。ここで埼玉西武はルーキー・田村投手、さらには小石投手と流れを変えるべく小刻みな投手リレーを見せるものの、一挙に6点を奪われ7点のリードを許す厳しい展開となる。

埼玉西武は、5回には満塁、6回には1,2塁とそれぞれ好機を作るも、生かすことができずに無得点。試合は7点のビハインドと埼玉西武が劣勢を強いられたまま終盤に突入する。

今季初登板となった南川投手が鈴木選手にソロ本塁打を浴びさらに1点を失う一方、中田投手、ブレイシア投手と広島救援陣の前に3人で抑え込まれるイニングが続いた埼玉西武。9回のマウンドにも上がったブレイシア投手から秋山選手の10号2ランなどで3点を返すものの反撃はここまで。中盤の大量失点が響き、悔しい敗戦を喫した。

強力打線が機能し、9点を奪った広島が交流戦の開幕カードを連勝。埼玉西武は昨年から広島戦5連敗となってしまった。今日も7四球を与えて9失点と、故障者続出で苦しい台所事情の投手陣だが、上位争いから離されないためにも奮闘が期待される。そんな中、ルーキーの平井投手が2イニングスを無失点に抑える好投を披露。打線も今季初スタメンとなった金子侑選手が今季初安打、初盗塁を記録するなど明るい要素も見られた。明日の試合は同一カード3連敗を避けるためにも、先発・十亀投手の好投に期待したい。

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