7月21日、札幌ドームで行われた北海道日本ハムと福岡ソフトバンクのカード2戦目は、北海道日本ハムが3対2で勝利。先発の杉浦投手は、移籍後初登板で初勝利。北海道出身の右腕が北海道日本ハムでのデビュー戦を見事に白星で飾った。
初回、移籍後初登板となった北海道日本ハムの杉浦投手は、最速150キロの直球を武器に、打たせて取る投球で福岡ソフトバンク打線を3者凡退に抑える上々の立ち上がりを披露する。
杉浦投手を援護したい北海道日本ハム打線はその裏、福岡ソフトバンクの先発・攝津投手を攻めたてる。まずは先頭の西川選手が安打と敵失で得点圏に進み、続く松本選手が右前へ技ありの先制適時二塁打を放つ。さらに4番・中田選手が左翼席上段に飛び込む18号2ラン。「杉浦が頑張って投げているから、なんとか点を取って楽に投げさせたいと思っていた」と語る主砲の一振りで、北海道日本ハムがいきなり3点の先制に成功する。
その後、杉浦投手は持ち味の伸びのある直球を武器に、力で押す投球を展開。4回には1番・上林選手から全球ストレート勝負で空振り三振。続く中村晃選手は見逃し三振、3番・柳田選手は前の2人とは打って変わって113キロのカーブでタイミングを狂わせ、空振り三振。圧巻の3者連続奪三振で4回まで完璧に抑え込む。
4回まで危なげなく仕留め続けていた先発・杉浦投手は5回、先頭のデスパイネ選手への死球からペースを乱すも、後続を抑え込む。右肩痛から復帰のマウンドということもあり、ここで降板。5回、72球を投げ、被安打0、5奪三振、与四死球1、無失点という十分すぎる内容で救援陣に後を託す。
初回以降、両投手陣の好投でスコアボードに0が並ぶ中、再び試合が動いたのは7回表。北海道日本ハムの4番手・宮西投手から、デスパイネ選手、内川選手、牧原選手が安打を放ち1死満塁の好機を作ると、続く代打の川島選手の犠飛でまずは1点を返し、その差を2点とした。
逃げ切りたい北海道日本ハムは9回表、マウンドを石川直投手に託すも、先頭の牧原選手、代打・長谷川選手の二塁打で無死2, 3塁のピンチを招くと、続く今宮選手の犠飛で1点を返される。しかし反撃はここまで。北海道日本ハムが3対2で勝利し、杉浦投手が移籍後初登板、初先発を白星と華々しいデビューとなった。
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