二塁や三塁など内野を主戦場にする千葉ロッテ・香月一也選手が、7月18日の巨人との二軍戦で、7月9日の東京ヤクルト戦以来となる左翼のポジションでスタメン出場した。
打撃が売りの香月一選手は、昨季まで二軍戦で外野での出場は一度もなかったが、「打つ方がいいので、一軍にいったときに『(外野も)できるぞ!』ということもあるので」(諸積兼司二軍外野守備走塁コーチ)と、6月の末から外野の練習も行っている。
諸積コーチは香月一選手の外野守備について「まだ素人に近いので、練習を多めにやって鍛えているところです」と話す。「ただ内野も練習しなければいけないので、内野の練習をメインに空いた時間で外野の練習をやらせています」と明かした。
今季2度目の左翼でのスタメン出場となった18日の巨人戦では、初回に先頭の松原聖弥選手が放った左翼への飛球を難なくキャッチすると、その後の守備機会も無難にこなした。5回2死2塁の場面では、増田大輝選手が左前に放った打球を処理し、素早く本塁へワンバウンド送球。香月一選手の送球を捕手・柿沼友哉選手がしっかりとキャッチし、二塁走者・辻東倫選手をタッチアウトにした。
諸積コーチは香月一選手のレーザービームに「捕ってからモーションが小さいので、やっぱり内野手ですね」と評したが、「肩はもともと強い。いいボールがいったので、自信がついたのではないかと思います」と褒めた。
打撃でも7月17日の巨人戦で、「バットを軽くしました」と同僚・平沢大河選手のバットを使用しレフトへ逆転3ラン。さらに翌18日もマルチ安打をマークするなど、7月は月間打率.294(19日時点)と状態が良い。
一軍の外野事情は不動のリードオフマンだった荻野貴司選手が『右手第二指基節骨骨折』で離脱。平沢大河選手が右翼のレギュラーとして先発出場を続けているが、基本的には外野のスタメンは流動的だ。外野が手薄なことを考えると、香月選手が内野だけでなく外野を守れることになれば、一軍昇格の可能性がグッと広がるはずだ。
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