7月20日に札幌ドームで行われる、リーグ2位の北海道日本ハムと同3位の福岡ソフトバンクの3連戦は、首位追撃に向けて負けられない上位対決となる。18日の試合で12失点を喫して首位・埼玉西武相手に3タテを決めるチャンスを逃した福岡ソフトバンクと、同日の試合でオリックスに敗れてカード負け越しとなった北海道日本ハム。両者にとって仕切り直しともなる一戦の見どころを挙げていきたい。
【今季対戦成績】
北海道日本ハム→9勝4敗、福岡ソフトバンク→4勝9敗
【北海道日本ハム】上沢投手 14試合、8勝3敗 93.1回、80奪三振、25失点 防御率2.22
【福岡ソフトバンク】バンデンハーク投手 14試合、6勝6敗 86.2回、81奪三振、43失点 防御率4.26
北海道日本ハムは、大事な一戦のマウンドを上沢投手に託した。鷹打線は直近3試合で計27得点と絶好調だが、上沢投手は前回登板となった7月10日の福岡ソフトバンク戦で8回無失点とほぼ完璧なピッチングを見せている。若き右腕はこの試合でも前年王者を抑え込み、手中に収めかけているエースとしての立場をより確かなものとできるだろうか。
対する福岡ソフトバンクの先発は、バンデンハーク投手。今季は大量失点を喫する試合も少なくなかったが、直近の7試合では全て6イニングス以上を投げ、そのうち6試合を3失点以内に抑えるなど状態は上向いている。ここまで6勝と2年連続の2桁勝利の可能性は十分残しているだけに、後半戦最初の登板で幸先よく白星をつかんでおきたいところだ。
18日の試合ではわずか3安打に抑え込まれた北海道日本ハムだったが、4回に適時打を放った横尾選手は4試合連続安打を記録して好調さをアピールしている。10日と17日には途中出場から1打席のみの出場となったもののきっちりと安打を記録しており、この調子を維持して再びスタメン出場の機会を得られるようにしたい。
福岡ソフトバンクでは同日の試合で内川選手が9回に本塁打を放ち、これで直近5試合で3本塁打目。徐々に大きな当たりが戻りつつあるようだ。内川選手といえば安打製造機の印象が強いが、2013年から昨季まで5年連続で2桁本塁打を記録するなど長打力も兼ね備えている。故障もあって打率2割台前半の不振に苦しんでいるベテランは、このままバッティング全体の調子を本来のものに近づけていけるだろうか。
記事提供: