7月18日に京セラドーム大阪で行われるオリックス対北海道日本ハムの試合は、勝ったチームがカード勝ち越しを決める。16日は北海道日本ハムが3点、17日はオリックスが1点をそれぞれ初回に挙げて試合をリードし続けた。ここでは先の2試合にならい、1回の攻防にも焦点を当てる。
【今季対戦成績】
オリックス→6勝7敗、北海道日本ハム→7勝6敗
【オリックス】金子千尋投手 13試合、4勝5敗 77.2回、57奪三振、33失点 防御率3.48
【北海道日本ハム】村田投手 9試合、3勝1敗 43.1回、26奪三振、17失点 防御率3.32
オリックスの先発・金子千尋投手は4月24日の北海道日本ハム戦で初回に1点を失うと、3.2回で4失点して黒星を喫した。前回の登板でも初回の先頭打者に四球を与えて犠打で走者を進められ、続く打者にも四球を与えるなど不安な立ち上がりだったが、後続を2者連続三振に仕留めている。この試合では、6.1回を投げて3失点の内容で4勝目を挙げた。今季はホームで1勝3敗、防御率3.93と分が悪いだけに、好転させられるか注目したい。
北海道日本ハムは6月16日以来1カ月ぶりに、村田投手を一軍のマウンドへ上げる。今季唯一の対オリックス戦登板は5月10日で、初回から味方が1点を援護した。直後の投球では3者凡退に退けて、白星はつかなかったが6.1回を投げて1失点と先発の役割を果たしている。結果を残して先発ローテーションに定着し、投手陣の底上げを図りたいところだ。
今季のオリックスはテーブルセッターをなかなか固められずに課題としているが、7月17日の試合では2番の西野選手が初回にヒットで出塁して先制のホームを踏んだ。1番に入った大城選手も2安打を含む3出塁で3得点に絡んでいる。中軸の前にいかにして走者をためるかは、引き続きチームのポイントとなるだろう。また、17日にグランドスラムを放った杉本選手の起用にも期待したい。
対照的に北海道日本ハムは、2番に座る西川選手がリーグトップの57四球を選ぶなど出塁率.368で、昨季とほぼ変わらない水準をキープしている。16日の試合では初回にアルシア選手が3ランを放ったが、それでも合計4得点しか奪えなかったのは、西川選手が1度も出塁できなかったことが大きな理由だ。2番での起用が続く西川選手が潤滑油としての役割をこなせば、チームの勝利は自ずと近付いてくるはずだ。
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