対照的な両指揮官のコメント。「持ってる男」、「もういい加減にしないと」

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2018.7.17(火) 23:48

福岡ソフトバンクホークス・松田宣浩選手(C)PLM
福岡ソフトバンクホークス・松田宣浩選手(C)PLM

後半戦の巻き返しへ、大きな連勝を得た。3位の福岡ソフトバンクが17日、首位の埼玉西武に連勝し、後半戦最初の3連戦の勝ち越しを決めた。

8本塁打で圧勝した16日の勢いは続いていた。初回2死1,3塁から、内川選手が左中間に適時二塁打を放って先制すると、さらに2死満塁として7番の牧原選手が右翼線にポトリと落ちる、2点適時二塁打。「打った瞬間フライが上がってしまって取られると思ったけど、ライトの追い方を見て落ちると思った。全力で『落ちろ』と思って走りました」。16日にプロ8年目で初めて本塁打を放った男が、この日も第1打席で期待に応えた。

さらに6回無死、松田選手が中越えに16号ソロを放って追加点。その後も今宮選手の適時打、柳田選手の犠飛と、要所でそれぞれが結果を残し、点差を広げていった。投げては先発の石川投手が7回4安打11奪三振1失点の好投で、5月30日以来の8勝目。投打がガッチリかみ合っての勝利となった。

試合後の両軍監督が対照的にコメントしたのが松田選手と相手先発・十亀投手の相性だ。試合前、40打数23安打7本塁打と打ちまくっていただけに、この日の本塁打で改めてそれを証明する形となった。この日の本塁打で打率は.585まで上昇。工藤監督は「相性の良さというか。持ってる男」と満面の笑みを見せれば、敗れた辻監督は「松田の本塁打が一番痛かった。本当によく打たれる。もういい加減にしないと」と、あきれ顔だった。

昨年の覇者が、前半戦を3位で終えた。しかも前半戦最後の2試合は北海道日本ハムを相手に10失点、12失点という大敗。首位と6.5ゲーム差という厳しい状況に追い込まれていた。嫌な空気で後半戦を迎える気配もあったが、蓋を開けてみればその屈辱をひっくり返すかのような連勝。しかも打線爆発の翌日は強力打線を相手に最少失点と、2夜連続の快勝劇だった。18日は北九州での試合。「3連勝できるように、明日も元気いっぱい頑張りたい」と工藤監督。常勝軍団が、底力を発揮し始めた。

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